岩波文庫の場合

岩波文庫の80年 (岩波文庫)

岩波文庫の80年 (岩波文庫)

 岩波文庫の表紙にかかっていた硫酸紙(グラシン紙)は、いつころからで
あったのかわからないかと思い「岩波文庫解説総目録」(創刊70年記念)と
岩波文庫の80年」(2007年刊)をひっぱりだしてきました。70年記念の
おふは「文庫解説」に主眼がおかれていますので、ほとんど余分なことは
書いていないのですが、「文庫の80年」のほうには、略年表がついておりました。
 これをみますと、文庫にとって重要なことはほとんどのっていると思われますが、
グラシン紙をいつからやめたということはのっていないのでした。いつから
かかっていたかについても、のっていません。
 装丁に関しての記述には、次のようなものがありました。
「 1941(昭和16)年7月末 文庫の版型が菊半裁からA6版となる。
  1970(昭和45)年5月 岩波文庫のスピン(しおりひも)をやめ、
             紙制のしおりを本に挿入。)
  1973(昭和48)年4月  無線製本に切り替える。
  1974(昭和49)年3月  2年前より準備をすすめていた星番号制から
             分野別、著者別番号制への移行を終えた。

  1983(昭和58)年5月  文庫101册に色刷りのカバーを初めてつける。」
 
 ちょうど小生が、学生時代をすごした人ころに。岩波文庫にもいろいろと
新しいもくろみが動いていたとわかりますが。今の色カバーになった時の
ことを覚えているでしょうか。