小沢書店「poetica」のこと3

 小沢書店「poetica」の第3号の編集者の「通信」を見ていましたら、次の
ようにありました。
「 第二号『篠田一士特集』が在庫切れとなり、ご迷惑をおかけしました。読書
カードで継続送付のお申し込みをくださった方が予想以上に多く、せかくカードを
お寄せ下さった方すべてにお送りできませんでしたことを、深くお詫びいたします。
 誌代、送料ともに無料ということでスタートいたしましたが、直接郵送の場合、
勝手ながら次号(第4号)より送料のみご負担いただきたく・・・」
 この「poetica」については、どのようなことで購読にいたったのかを、まったく
覚えておりません。いまから16年くらい前のことでありますから、覚えていても
不思議ではないのですが。

 出版社のPR誌というと、一番の老舗は岩波書店の「図書」でありますが、これに
ついては、おともだちに購読をすすめてください見本誌をおくりますという広告が
あったように思いますが、小生は、「図書」を購読していた父が、その手続きを
とってくれて購読をはじめたように思います。いまから40年も昔のことであり
ますが、高校2年の時に、親が転勤することになり、高校のあるまちに下宿する
ことを余儀なくされたのですが、図書を購読するにいたったのは、その時点で
あったと思います。それから、あちこちに住むことになったのですが、律儀に
購読料を払い続けておりまして、一番長く定期購読している雑誌となっています。
 小生の従兄が30代にさしかかったころ、「最近は仕事が忙しいせいもあってか、
図書ですら読むことが出来ない。」という話を聞き、そんなことがあるものかと
思ったのですが、いつのまにか、小生も「図書」に掲載の文章の半分も読めなく
なっていて、小生にもそういう時が来たのかと思ったのでした。
 最近の「図書」連載では「中井久夫」さんのものが難しいのですが、楽しみに
しております。わかってもわからなくても、中井さんの文章を読むのは頭の
体操になると、そう信じております。