先週末に大きな本屋へといって、最近話題となっている本を入手いたしました。
ともにあちこちのブログでとりあげられているものですが、これらの本をあと
数日、早くに手にしていたら、小生の数日前の記事は、このようになっていな
かったなと思うのでありました。入手したのは、なんだと思うのですが、次の
2冊。
- 作者: 武藤康史
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 86回
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ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008
- 作者: 小西康陽
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 166回
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小西さんのものは、前著をみたときにはびっくりとしたのですが、そのときと
くらべるとあまり驚かなくなっています。それでも、文章は読ませることであり
まして、才人ということばがぴったりの人であるようです。
武藤さんのほうは、ほとんどがはじめて目にする文章でありまして、しかも
2段組で文字がびっしりで、これは読みでがあります。
この本の20ページに「手紙を公開する論理」という文章がおかれていますが、
そのなかに、林達夫の書簡を五木寛之が週刊朝日の連載エッセイで内容を公開した
という記載があって、これは小生がつい何日かまえに取り上げた話題でありまして、
あと数日早くに、この文章を目にしていましたら、この時の記載は、別のものと
なっていましたでしょう。
武藤さんの旧かなつかいへのこだわりが、丸谷才一さんのように理屈っぽくない
のでほほえましく思いました。武藤さんは、高校一年のときに谷崎潤一郎全集を
読んで旧字旧かながのりうつったとありますが、小生の大学のときにも、私信を
旧かなでくれる同級生がいましたです。なんとなくきざな感じがしたものですが、
小生の父には、おもしろい青年であると評判がよかったのでした。
小生は、高校生のころに百鬼園先生の随筆を読んでいましたので、旧字旧かなに
抵抗はありませんが、百鬼園随筆が新かな遣いとなると、やはり違和感を感じるので
ありました。