豚に真珠かな

 「本の雑誌」9月号が、おくればせで本日に手元にとどきました。
すでにあちこちのブログで話題になって、すっかり読んだ気分になっているところも
ありですが、それでも自分の目で直接確認できるのがよろしです。
 坪内祐三さんの「読書日記」では、加藤一雄さんの「京都画壇周辺」(用美社)の
新本を古本やよりも安く購入というのがよろしいことです。最後には、この「日記」を
めにして神保町アクセスに駆けつけてももう遅いですよと坪内さんがいっていますが、
用美社は、もうすこし不良在庫があったようで、最近のどなたかのブログで追加分で
確保することができたというようなことを見ました。
 最近は、この加藤一雄さんの名前をずいぶんと見るようになりましたが、小生が
学生のころに、小生がかよっていた大学で講義を担当していて、それをとっていた
ように思います。いまから40年ほども前のことですから、加藤さんは65歳くらいで
あったのでしょうか。ずいぶんと年が多いと感じていました。特に熱心に授業をうけた
記憶がないのですが、試験はレポートかなにかをでっちあげて単位をもらったので
しょうか。そのむかしの文学部は、授業にせっせとでなくても、好きなことをやって
いれば単位はくれるという風潮がありましたので、小生と同じ専攻の学生は、
先生の教えに忠実に、文学部の学生はせっせと授業にはこないものというのを守り
ましたので、先生の設定した題材のレポートは書くことはできませんが、別の
話題レポートを書いて、課題にかえますとうそぶいて、試験をのりきったのでした。
それが、加藤先生の授業であったように思いますが、別の先生のものであるのかも
しれません。どちらにしても古い話であります。
 この加藤先生が、派手ではないもの注目をされていると知ったのは、ずいぶんと
あとの話でありまして、今となってはもったいない話です。