仕事帰りにブックオフへ

 本日は土曜日ですが、打ち合わせがありまして仕事場へと顔をだしました。
お昼過ぎにはおわって、仕事場からの帰りにブックオフに立ち寄ったのです。
本日もいつもとおりで百円棚を中心にチェックをしておりました。
昨日までに話題にしておりました田村義也さんの装丁本では、高森和子さんの
ものが百円でありましたが、中身ではなく装丁で購入しますと、とんでもなく
本が増えることになりますので、田村装丁本とあっても、購入は断念するのでした。
 本日の購入しましたのは、「おんなコドモの風景」干刈あがた 文芸春秋社 
87年2月刊です。これから、もっともっとよくなるのではないかと思って
いたときに、亡くなった作家ですが、このようなエッセイ集があるとは知り
ませんでした。ぱらぱらとページをめくりましたら、子育てで苦労するシングル
マザーの苦労が書かれています。本好きな長男さんが、中学校を終えたところで
劇団にはいりたいといって、進学をしない話など、当事者であったら、なんと
いいましょうかと思うのでした。この本で一番受けたのは、小生もなじみの
目黒についての記述。
「わが家から歩いていける距離に目黒不動があるのを私は知っているが、
行ったことはない。だが、彼らは月に二回の縁日には遊びにいき、ソース
せんべいなどを買って食べていた。目黒不動
彼らの味覚や嗅覚とも結びついているはずだ。」
 これは、わが家のこどもたちにも共通の体験でありましょう。
お不動さんで、彼らの記憶に残っている味覚、嗅覚はなんでしょうね。
( お不動さんの縁日で一番人気は、ある露店のたこやきですが、この店は
いつも行列ができていました。ならばなくてはありつけなくて、たまにしか
購入することができませんでした。)
 
 あとは、「本の雑誌」配本部隊について書いた目黒考二の「本の雑誌風雲録」で
あります。本の雑誌を定期的に眼にするようになったのは15号くらいからで
ありますが、最初のころは、不定期でありましたものね。あの時代がなつかしい
ことであります。