本日手にした本 3

 光文社からでている文庫には、光文社文庫と古典新訳文庫と知恵の森文庫という三つ
のシリーズがあるのですね。
 そのむかしは光文社といえば、カッパブックスで、ベストセラーを連発するお騒がせ
な会社という印象ですが、その当時もカッパブックスらしからぬ小説作品などを刊行し
ていたというのは、知る人ぞ知るでありましょう。
 拙ブログでは、過去にもこの会社を話題としていますので、以下も見ていただければ
と思います。  http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20070711
 今回入手した光文社文庫のもう一冊は、知恵の森文庫のものでした。

 バラカンさんの「ウィークエンド・サンシャイン」は、土曜の朝のお楽しみで良く
聞いているのですが、バラカンさんの本を読むというのは、今年にでた岩波新書が初
めてでありました。これが面白かったことと、バラカンさんのお母さんに興味がわい
たのので、バラカンさんの音楽自伝ともいうべき、これを遅ればせで購入した次第で
す。これの初出は雑誌「レコード・コレクターズ」に連載されたものだそうですが、
最近は「レコード・コレクターズ」を手にすることもなくなっていることです。
 もともと当方は音楽も大好きであるのですが、ふところ具合がずっとよろしくない
ことから、レコードはよほどでなくては購入することがなしでした。レコードという
のは値段が高く、ほこりがつくと再生していてもばちばちと音がして扱いにくいと
いうことから、所蔵するレコードは百枚もあるかなです。今は、再生するプレーヤー
はしまわれていて、レコードのみがダンボールにおさめられて残っています。
 バラカンさんは、当方と同年のお生まれですから、どのような音楽を聴いていたか
ということや、どのように感じていたかにとても興味があります。
 たとえば、次のようなところです。
「当時の子供にとってLPは高すぎましたし、お小遣いでは数ヶ月に一枚シングルを
買うのがやっとでした。実際、中学生のころは、レコード欲しさに新聞配達のアルバイ
トをしたこともあります。
 LPに比べるとEPは少し割高ですが、それでもシングルを2枚買うよりは安かった。
・・・ あの時代のEPは、むしろ安くてコンパクトなベスト盤として機能する貴重な
存在だったのです。」
 レコードでLPといえば、直径が30センチほどもある大きなものですが、EPと
いうのは径が17センチですが、EPはシングル盤といわれることが、ほとんどで
バラカンさんが1枚に4曲はいったEPというのは、日本ではどのくらいあったので
しょうか。
 当方は4曲入りの17センチレコードを持っておりましたら、あれは回転数が33で
あったように思うのですが、バラカンさんが書いているEPというものの回転数は
45であったのでしょうか。