先日までは、たしかに居間の食卓テーブルの上にあったと思うのです
が、さて使いましょうと思って探しましたら、これが卓上に見当たらずです。
食卓の上に本、雑誌、新聞などを積むというのは如何なものかといわれ
ますと、まったくそのとおりでありまして、卓上から他の場所に本などを
動かした時に、どこかに紛れてしまったもののようです。まったく片付けを
しますと、必ずのように何かが見当たらなくなります。片付けなんかするん
じゃなかったですが、だからといって食卓テーブルに本を積んでいいと
いうことにはならないか。
ということで、ここのところ見当たらなくなっているのは、年明けに図書
館で配布している「本の手帖2026」となります。これは、図書館を利用
した時に「返却のお知らせ」という紙片を貼り付けて、読書生活のメモ帳
となります。これまでの「本の手帖」を取り出してきて、ぱちりです。

さて、2026年版は、どこからでてくるでありましょうね。(今年に何枚か貼り
付けているのですが)
先週土曜日に、図書館へと行ってきました。「新潮」で辻原登さんの連載
小説をチェックしたり、湯浅学さんの「大瀧詠一」さんについての連載を読ん
だりすることにです。
あわせて、新着資料から、なにか借り出すものはないかと見るのですが、
とりあえずで新たに借りてきたのは、次のものでありました。
金井美恵子さんが、「ちくま」に連載をしていたものをまとめたものです。
金井さんの時事エッセイとしては10年ぶりとのことです。当方は「ちくま」を
購読していますので、その時に読んでいると言いたいところですが、連載は
隔月でありますし、ひどく読みにくいものでありますので、半ばお手上げ状態
でしたが、図書館にあれば借りない手はないことです。
金井さんによる「あとがき」が一番わかりやすいかもしれないこと。
「連載開始前も病院通い、途中からも体調を崩すという事情があって、連載
は隔月にしていただきたい旨、編集部にお伝えすると、こころよく受け入れて
くださったのですが、雑誌の巻頭のエッセイページに、いわゆる『穴』をあか
せることになったことについて、嫌味を言われることもなかったので、無責任
にほっとしていたところ、隔月の枠をお引き受けくださったのが、蓮實重彦
さんであることを知らされました。」
本日に読んでいたのは、「ちくま」連載以外の文章となりで、「新潮」に掲載
の「日記」というのが読みやすく、楽しい。
新たに借りたあと一冊は、これまでも新着資料のところにあって、だれも借り
る人がいないように思えた国書刊行会のもの。これは自分では決して買うこと
はないでしょうから、こういうのを借りると図書館のありがたさを感じること
です。
けっこう束の厚い本で、背表紙は黄色でとても目立つのですが、さて中村
邦生とは誰であろう。
この本を見ましたら、1946年生まれの作家・英文学者とあります。その
作品は過去に芥川賞候補作にもなったのだそうです。受賞された作家でも
名前が記憶されていないのですから、それよりも多い候補作家のほとんど
とは縁がないことです。
この本については、解説を柴田元幸さんが書いていて、帯には柴田さんの
言葉がひかれています。
「中村邦生の小説世界は 『陽』『昼』から『月』『夜』への移行を基本として
いる。この作品集が、独自の小説倫理と美学と魅力を有するこの書き手の
正当な評価に向かう 大きな一歩となることを願う。」
柴田さんがこういうのでありましたらです。

