1月は楽しみにしていた相撲はひいき力士の調子が悪くて、早々に負け
こしてしまい、あげくに本日には衆議院まで解散してしまうことになりです。
まったくもって、トランプ2.0といわれる世界はたがが外れてしまったよう
で、たがを締め直そうという勢力は、19世紀の社会を懐かしんでいるかに
思えるし、戦後民主主義の時代にどっぷりとつかって成長した当方には、
理解しにくいことばかりです。
明治に生まれて立身出世して、さきの大戦後に職を追われた人たちも
占領下でこのような気分を味わったのかな。それから80年を超えて、追わ
れた人たちを復権させようということなんだろうな。
話はかわりますが、先月に新刊ででた本が、今月の「波」の表紙を飾って
いました。当方と同年生まれになるいしいひさいち画伯のコミック「剽窃新潮」
であります。
「波」の表紙には、この絵のところに「書けないものは書けない」と自筆
で書かれていて、そこに広岡達三と署名が入っています。
上の表紙絵に描かれているのが、小説家広岡達三さんでありますね。
広岡さんの作品は、読んだことはないかな。「波」の紹介では次のように
なっています。
「 広岡達三という小説家をご存じだろうか。
純文学一筋五十有余年のベテランにして文壇のご意見番を自任する。
代表作『孫呉』『白河』『粛という男』ほか。『連五城』は優れた造本に贈ら
れる『製本屋大賞』を受賞した。かって師事した川上哲学とは些細なこと
から袂を分かち犬猿の仲で、同年輩の吉田吉男にもライバル心を燃やす。
クールな毒舌家を装っているが、実は短気で大人げない吝嗇家。苦虫を
噛みつぶしたような風貌は、プロ野球ヤクルト、西武で監督を努めた広岡
達朗を彷彿させる。」
広岡達三を上のように紹介しているのは、マンガ解説者 南信長さん
であります。ということで、広岡達三さんというのは、いしいひさいち画伯の
作品に登場するキャラクターでありますが、同じ人物が作品によって仕事が
変わるのですが、小説家となるのは、「わたしはネコである」という作品に
よってです。
今回の「剽窃新潮」に収録された作品の初出は「小説新潮」ということ
なので、これはわかりやすい。
「文藝」別冊「総特集 いしいひさいち」のおしまいのほうに、いしいひさいち
作品にでてくる似顔絵キャラクターのこれがすごいというアンケート結果が掲載
されているのですが、いしいファンである漫画家さんやコラムニスト、編集者など
29人にきいたところ、その堂々一位になったのが、広岡達三キャラだったという
ことです。
「がんばれ!!タブチくん!!」のヒロオカ監督に始まり、『ののちゃん』の広岡医院の
院長、『わたしはネコである』の文豪・広岡達三まで、長年にわたりいしいマンガに
出演し続ける名キャラである。」
このアンケートに回答したまんが家 近藤ようこさんは、広岡達三の「星霜」を
読みたいと書いています。いつか広岡達三の小説も読めるようになったらいい
のにです。


