買った本 借りた本 読んだ本
女性のものが続きます。
5 佐久間文子 「美しい人」
「美しい人」は、佐久間さんが佐多稲子さんについて書いたものです。
これは図書館から借りて読みました。ここにあげたのは、佐多稲子さんに
ついての本筋ではなくて、高杉一郎さんの著作に言及しているところに
驚いたからであります。
佐久間さんは、高杉さんがこの著作にはほとんど手は入れていないと
言っているのだけど、佐多稲子さんに関わるところで、手が入っていると
記しているのであります。この背景にあるものということで、佐多さんと
宮本百合子さんの関係、宮本さんと高杉一郎さんの関係を指摘してい
るのであります。
これは高杉一郎ファンの当方には、驚きの事実でありました。
(いまだに、直接高杉さんの著書で確認はできていないのでありますが。)
この本に続いて、ちくま文庫から佐久間さんの選で佐多稲子さんの
作品集が刊行となりました。
一昨年に引き続きで、「palmbooks」から赤染さんの作品集が刊行となりまし
た。このような形で赤染作品が読まれるようになるとは、生前に赤染さんは思って
もいなかったでしょう。
今回は小説集でありまして、これまでの作品集に未収録のものもあって、ファン
にはうれしいものとなりました。今回の本には、文學界新人賞を受けた「初子さん」
と「うつつ・うつら」に加えて、「まっ茶小路旅行店」の三作品からなります。
この「うつつ・うつら」は、絲山秋子さんが「一年間読んだもののなかで一番面白
かった本に差し上げる賞」ということで、第二回絲山賞となっています。これは
2005年のことでありますので、絲山さんはさすがであります。
7 加藤陽子 「歴史の本棚」
当方はほとんど加藤陽子さんのものは、読んでいないのですが、これは古い
友人のすすめで図書館から借りることて読んでみました。加藤さんの書評集で
ありますが、このなかに柏原兵三の「徳山道助の帰郷」を取り上げたものがあり
まして、それでほんと久しぶりで柏原兵三さんの小説をいくつか読むことになり
ました。加藤さんは、「徳山道助」のモデルである柏原兵三さんの母方の祖父で
ある伊藤雅喜中将の師団長日記にも触れていますが、こちらは縁がなしです。
そのかわりでありますが、柏原兵三さんの遺児である元文芸春秋社の編集
者である柏原光太郎さんが登場するグルメ番組などを見ることとなりました。



