「ちくま」から話題いただき

 先月の終わり頃に「ちくま」が届いておりました。毎月楽しみにしている

斎藤真理子さんの連載は、お休みとなっていて、これは残念です。

 ということで、「ちくま」のおしまいにある広告ページをチェックすることに

なりますが、ここに大きくでているのが、西村亨さんの新作でした。

西村賢太亡き後、さびしい思いをしている読者は、西村亨さんの作品を読ん

でみてはというのを「本の雑誌」で見て、図書館から借りて読んだのが次の

作品でありました。

 この本を読んでいたのは、ちょうど一年前のこととなりますが、西村賢太

いうと、読んでいて嫌になるくらい毒づくの人でありますが、それと比べると

まだ受け入れられるキャラではないかと思って、そのあとおっかけがおろそか

になっております。

vzf12576.hatenablog.com 西村亨さんのデビュー作となる作品は、今年になってちくま文庫に入り

まして、入手しやすくなっているのに、いまだに読むにはいたっておりません。

 帯にもありますが、太宰治賞受賞作品でして、町田康さんの推薦文を眼に

しますと読んでみようかなという気分になることです。

 このデビュー作をまだ読んでいないのに、早くも三作目が刊行となったと

いうことを、今月号の「ちくま」で知ることにです。

 今回の宣伝文には、「恋愛に絶望している 仕事にやりがいを感じない

趣味がない 親が疎ましい 世間すら疎ましい  そんな独身中年男性・

柳田譲。彼の魂の彷徨を描く。 一部読者から熱狂的支持 ほとばしい

共感性羞恥! 柳田サーガ、3作目。」とあります。

 「一部読者から」とありますので、万人むけではないようですが、だめ男も

のが好きな人には、おすすめなのかな。

 この新作の刊行にあわせて、今月の「ちくま」には西村亨さんがエッセイを

寄稿しています。そのタイトルが「明るく生きたい」というものですが、この題に

込められた思いが、作品のテーマ「悟るか死ぬかそれが問題だ」ということ

なのでしょう。

「私ももうじき五十になる。五十といえば戦前の日本人のおおよその寿命だ。

・・・肉体は確実に傷み、どんどんバカにもなっている。そのうえ独身で、政治

経済も不安定な昨今、未来に希望など持てるはずもなく、体の寿命で言えば

残り時間もあとわずかなので、将来という話をされると、この世よりもあの世の

方を身近に感じてしまう。」

 このように書く人が「明るく生きたい」というのは、どう受けて止めたらいい

のかなと思ったら、この新作を読んでみてとなるのかな。