早稲田・わせだ・WASEDA

 久しぶりで行きつけの本屋へと行くことになりました。

たぶんひと月ぶりくらいでしょう。文庫本の今月新刊が出揃ったところで、

チェックと購入であります。

 今月の新刊で、これは買わなくてはと思っていたのは、ちくま文庫からでる

藤本和子さんの「リチャード・ブローティガン」となります。解説はくぼたのぞみ

さんでありますので、「ブローティガン」には、あまり興味がなくても、藤本さん

とくぼたさんの名前に引かれて、まずは購入です。

 藤本和子さんは、このところ斎藤真理子、くぼたのぞみ、岸本佐和子さんたち

のあと押しがあって、存在感を増しています。このところ文庫になっているのは、

二十年以上も前の著作でありますが、その時代に当方はまったく縁がありま

せんでした。ブローティガンの「アメリカの鱒釣り」も熱心にすすめてくれる人が

いたのに、いまだでありますからね。

 ブローティガンが日本でしばらく暮らしていたというのは、当方も知っていて、

吉行淳之介のファンであったということは、この場でもどこかで記しているはず

です。そんなことも、この藤本さんの本では確認することができるかな。

 続いて手にしたのは絲山秋子さんの「まっとうな人生」河出文庫であります。

これは元版を図書館から借りて読んでおりました。「逃亡くそたわけ」の続編と

いう位置づけですが、主人公たちが家庭をもって、舞台は富山になっています。

ちょうど三年後に文庫化となりました。絲山さんの作品の文庫本はつべこべい

わずに買います。

 これがでていたのかと思ったのは、次の文庫本です。(この版元の文庫広告は

ちょっと見逃しがちです。)

 これも元版は、図書館から借りて読んでおりました。連作長編三部作の最後

の一冊ですが、多和田さんのもので、発表されるとすぐに読んだもののなかでは、

この連作はいちばん訴える力が強かったことで。これを機会に最初の一冊から

読み返すことができればいいのになです。

 この連作を読んでいましたら、多和田さんの作品は世界文学だなと思いまし

たです。(ハン・ガンさんが受けなければ、多和田さんは有望であったように思い

ますが。)

 ということで、当方の10月の文庫ラインナップは、すべて女性の書き手による

ものでありまして、しかも三人とも早稲田大学出身であります。本日は都の西北

が聞こえてきましたので、件名もこのようになりました。

 今回に見送った文庫本も一冊ありですが、こちらは元版を購入しております

ので、そのうち文庫が安価で見つかりましたら、購入することにしましょうか。

(この作者も早稲田でしたね。)