ブックガイドを二冊借りる

 図書館本の入れ替えとなりました。

 ここのところ中村稔さんの「私の昭和史」にかかりっきりでありまして、

残り「完結篇」二冊を含めて千ページほどもありますので、図書館から借り

ている本はなかなか読むことができずであります。

 とはいっても、図書館へと行きますと、なにかつまみ読みできるものはない

かと物色をすることにです。

このようなときには、ぱっとページを開いて、読めるようなものがいいですね。

そういうことで、ブックガイドとしても読むことができるような二冊を借りるこ

とにです。(そういえば、近々当方の手元にも「みすず読書アンケート特集」が

届くはずですから忙しい。)

 まずその一冊は、次のものです。

 岩瀬成子さんの新刊となります。

 岩瀬さんは、当方と同じ学年の方で、同学年としては一番早くに小説家

デビューをされた人。デビュー作「朝はだんだん見えてくる」は、岩国にあった

茶店「ほびっと」を舞台のモデルにしていまして、中川六平さんから鶴見

俊輔さん、今江祥智さんにつながっていく人となります。

 当方は、岩国の喫茶店には行ったことはありませんでしたが、当方の世代

にはよく知られたところでした。

 岩瀬さんの作家デビューは1977年でしたので、そろそろ50年に近くなって

います。

 「わだかまってばかり日記」から映画を話題にしたところを引用です。

「岩国にアメリカ軍の基地がある、ということを知ったのは高校一年のときだった。

 ビートルズ狂いとなっていたわたしは、映画『ビートルズがやって来る ヤァ!

ヤァ!ヤァ!』を市内の映画館でやっているのを知って、何がなんでも観たい、と、

友人と二人出かけた。

 スバル座までの道ですれちがった人たちも、客席を埋めている人たちも、ほとん

どがアメリカ人だった。アメリカ人の若い男ばかり。みな体格良く、髪はおなじよう

に短く刈っている。これほど大勢のアメリカ人の男を見るのは初めてだった。

なんか怖い、と思いながら、とにかくスクリーンだけを見つめた。後ろから聞こえる

笑い声や英語の会話に、背中を壁のように固くして。」

 ビートルズの最初の映画「ハード・デイズ・ナイト」を観た話ですが、この映画の

最初の封切りは日本では1964年8月1日とありますので、そのときの上映で見て

いるとしたら、中学2年生くらいのはずで、岩瀬さんは高校一年生とあるので、

そうなのかなと思ってしまいました。

 ビートルズは、日本でもエド・サリバン・ショーが放映されて、それを見たのは

当方が中学一年の時でありまして、その年の夏すぎには映画を見たというのが、

当方のビートルズ体験でありました。

 あと一冊のブックガイドは、また別の機会に。