本日は野暮用から戻って、着替えてトレーニングへと行くことになりです。
週の間に一度トレーニングにでかけなくては、代謝が落ちてしまって寒さ
に負けてしまいそうです。ここのところ気温があがっているにも関わらず、
すこし寒さを感じたりです。
今月は当方の誕生月でありますので、元気に過ごさなくてはです。
ということで、夜になってすこしうとうととしながら、ちくま文庫に入った
長谷川四郎さんの本を手にすることにです。
今回のちくま文庫版の目玉は堀江敏幸さんの解説でありまして、これを
手がかりに、四郎さんの小説を読んでみることにしようであります。
昨年にでた一冊目の「シベリア物語」の巻末には、堀江さんの文章が掲載さ
れていたのですが、こちらのものは8ページほどのもので、タイトルは「中へ
入ることの出来ない映画の一場面でも見るように 解説にかえて」と
いうもので、短くて残念だなと思った記憶はあるのですが、これは「解説に
かえて」であったのですね。
この「解説にかえて」では、四郎さんの略歴が紹介されて、小説の背景に
ついての説明がされています。おしまいのところで、ちょっと作品の分析と
なっていきます。
この文章のおしまいに置かれているくだりには、次のようにあります。
「これらの短篇には、強制労働の炭鉱で吸い込んだ『細かい粉』のように
責任が散っている。それを正確にとらえるには、大きな身振りで威圧的に
『いばる』のではなく、人間全体を包み込むような語りに徹し、自身の通訳で
もある黒子の位置を、『後向きに歩いて』維持するしかないだろう。
長谷川四郎はもしかすると、『いつまでも/下車してこない/兵隊』のように、
本当の意味でまだシベリアから帰還していないのかもしれない。」
「中へ入ることの出来ない映画の一場面」とか「後ろ向きに歩いて」な
どの引用は、すべてこの文庫本「シベリア物語」のなかにあるものでして、
それをあたってみるだけでも楽しいことであります。
それにしても、「本当の意味でまだシベリアから帰還していない」のかな。

