2月は楽しみな文庫本が刊行となりまして、それを入手するのに三軒の
書店をめぐったという話であります。
今月の当方にとっての目玉文庫はちくまからでる長谷川四郎さんの「鶴」
とあと一冊は新潮文庫のものでありますが、ちくま文庫の販売にあわせて
行きつけの本屋で確保するというのが、当方の目論見でありました。
ちくま文庫からのアナウンスでは、2月10日前から配本が始まるとのことで
したが、こちらは遠隔地でありますので、さて発売から何日後に行きつけの
本屋に並ぶのかでありますね。
そういう計算をして足を運んだのが11日でありますが、このときにちくま
文庫の新刊が置かれているところをチェックしましたら、学芸文庫はずらりと
新刊が並んでいるのに、普通のちくま文庫2月分は一冊もなしでありました。
これはこのところの雪害の影響で荷物が遅れているかと思ったのですね。
そのあと自宅近くのコンビニ書店へといきましたら、ここにはちくま文庫で
今月の売れ筋2冊だけがならんでいました。入っているところに入っているか
と思ったのですが、昨日はここまで。
しかしこのどちらの店でも新潮文庫の新刊を見出すことはできないのは
解せないことでありです。こちらのほうは簡単に入手できると思ったのに。
ということで、本日は出直しでチェーンの本屋へと行ってみることにです。
久しぶりの本屋で、すこし新刊文庫の置かれ方が変わっていて、店員さんに
入荷を確認しましたら、棚のところまで案内されました。
ここでなんとか、ちくま文庫今月の目玉である本を確保できました。まずは
めでたい。
今回のちくま文庫版「鶴」、当方が考える売りは一に「デルスー時代」が
収録されたことと、二に堀江敏幸さんの20ページに近い解説があることです。
長谷川四郎さんの文庫本は、1992年6月の講談社文芸文庫「ベルリン
1960」以来のことでありますし、文庫サイズで刊行されたちくま日本文学全集
の一冊である「長谷川四郎集」が1992年12月でしたので、ほぼ32年の時を
経て復活したことになります。
それぞれの時代に、長谷川四郎さんの作品世界を愛する編集者がいて、そ
の方のおかげで、こうして新しく刊行されるのは喜ばしいことです。
堀江敏幸さんの「書かれる手」に収録されている批評は、入手したのですが、
まるで歯がたたずでありましたが、それから25年ほどが経過して今回の文庫
解説は読みやすくなっているように感じますが、さてどうでありましょう。
長谷川四郎さんのひさしぶりの文庫化を祝って、一人で四郎文庫まつりを
やることにです。過去の文庫に関わっている方では、全集編集などを担当した
福島紀幸さんが健在のほかは、ほぼ皆さん亡くなってしまっているかなです。

