今年も振り返りの時期か

 12月のこれからは、「今年の収穫」のような特集が組まれることになりです。

当方もそれにあわせて、今年の振り返りを行って、年明け早々にでも記録を

残してみようかなと思っております。

 数日前にTVで「今年の流行語大賞」とかの報道がありまして、この一年で

の流行語の一番に「ふてほど」が選ばれたとありました。「ふてほど」というと

TBS系列で放送があったクドカンドラマでありまして、この手のクドカンドラマ

が好きな当方は、大いに楽しんでこれをみました。クドカンは、他局では新宿を

舞台にしたドラマ、そしてネットドラマから地上波で放送になったものなどの

本を書いて、安定しておりましたですね。

 役者としてはこれに登場した河合優美さんがびっくりでありましたが、二作品

に顔をだしていた仲野大賀さんも安定していますね。

 本の世界では、なんといっても斎藤真理子さんだよなと思いがら、ちょっと

古い新聞を見ておりましたら、さすがの豊崎社長の「鮭児書店」の2018年4月

8日掲載分の見出しが「斎藤真理子訳 韓国文学ハズレなし」となっていまし

た。

 この生地は、その時にチェックしているのですが、この場ではまるで反応して

いなくて、まったくぼんやりとしていることです。

 この時の「鮭児書店」は、第4回日本翻訳大賞の最終ノミネート作品が出揃

いましたという内容ですが、豊崎社長は、個人的にはと断って、次のように書い

ています。

「個人的には斎藤真理子氏の訳書が挙がっていないのが残念です。2017年に

4作もの訳書を出しているため一般読者からの投票が割れたことと、第一回を

パク・ミンギュの短編集『カステラ』で共訳者のヒョン・ジェフンさんと受賞してい

ることが最終候補に残らなかった理由でしょう。」

 ということで、2017年に斎藤さんが翻訳した作品、「ピンポン」「三美スーパー

スターズ 最後のファンクラブ」「誰でもない」という作品を紹介しています。

あと一冊については、次のように。

「斎藤真理子氏の翻訳家としての日本語力の高さを改めて示してくれるのが、

ハン・ガンの『ギリシャ語の時間』(晶文社)。パク・ミュンギュのテンションの高い

文体とは正反対、詩的な表現が特徴のハン・ガン作品んから聞こえてくるもの

静かな声を、斎藤さんがいかに美しい日本語に写しとってくれていることか。」

 なんとまあ、これは適切な紹介でありましょう。この時に、豊崎社長のすすめ

で「ギリシャ語の時間」を手にしていたら、自分を褒めてあげたのにな。残念。