ヤマケイの本 2

 ヤマケイの本2冊めは、図書館から借りている内澤旬子さんの本です。

内澤さんが小豆島でヤギを飼って、それとの日々を綴ったものとなりますが、

ヤギのエサをできるだけ自然なもので調達するということで、内澤さんは、

自然の移り変わりに敏感になることです。

「春はヤギとヤギを飼う人間にとって、待望の季節である。茶色い枯れ草が

ポソポソと残る空き地や道端に、柔らかく美味しそうな緑色の新芽が少し

ずつ増えてくるからだ。

 これで、やっと、おいしいごはんの調達が容易になる。早く早く、雑草たち

よ、刈りやすい丈に伸びておくれと熱い視線を投げかける。」

 まったくもって、立場がかわると、こんなにも違うのかでありまして、当方は

雑草たちよ伸びておくれなんて、思ったこともありませんので、このように書い

てあるのが新鮮でありました。

 そうなんだよな、柔らかく美味しそうな緑色の新芽には、虫もよくつくので

ありますが、虫たちにしても待っていたのですね。当方が目についたら除去し

たくなるアブラムシについても、こうなるのでした。

「烏野豌豆は、気温が上がり繁茂し始めると同時にアブラムシが大量に付く。

アブラムシがびっしりと付いた烏野豌豆を与えても、驚くことにヤギたちは

嫌がらずにパクパクと食べてしまう。どうやら虫も食べられるようなのだ。」

 このように書かれているのを見ますと、そういえば、昔の農家ではヤギを

飼っていたよなと思いだすことに。小学生の頃に、近所の農家さんからヤギ

の乳をもらって飲んだ記憶がありです。その農家さんからは牛乳を分けて

もらっていたのですが、牛もヤギも季節で食べる草がかわって、それにあわ

せて乳の味が変わるのでした。販売されているミルクではありえない経験

です。

 アブラムシについでは、次のものが話題に。

「山でも畑でもどんな荒れ地であろうが必ず繁茂している雑草もある。

しかもヤギたちの好物。ありがたい草ではないかと思うだろうが、困ったこ

とに棘だらけなのだ。 

 その名は野薔薇。島の人々はグイと呼んでいる。以前に住んでいたところ

でもこいつだけは豊富に繁茂していたのだが、全く嬉しくない。軍手の上に

革手袋をしてからでないと、触れないのだ。鋭い棘が刺さると、先端が折れ

て皮膚の中に残ってしまう。・・・・

 晩秋には実が真っ赤に色づく。ローズヒップと親戚みたいなものなのだ

から、お茶にできるのではないかとも考える。とりあえずはドライフラワー

して飾ったりしている。」

本日のノイバラ ローズヒップ

 それにしてもヤギ、ヤギの飼い主の立場になって植物をみましたら、まるで

違った見方になることです。

 我が家の環境では、とうていヤギを飼うことはできませんが。