本日は返却日で

 図書館から借りている本の返却日となりましたので、ネットで延長をしよう

かなと図書館にアクセスして、マイページをチェックしましたら、あらま借りている

うちの二冊に予約が入っていました。

 一冊は半分くらいは読んでいて、もう一冊はあまり読むことができていないの

でありますが、これは図書館へと赴いて、返却をしなくてはです。まあ、そのうち

ほとぼりがさめた頃に、また借りることにいたしましょう。

 そんなわけで、図書館の新着資料のところに立って、なにか借りるものはない

かと背表紙を見ることにです。おお、これが入っていたかと思ったのは、次のもの

です。

 松田哲夫さんの新刊となります。本屋の店員をしている弟が、先日にこの本が

入荷したよと連絡をくれました。当方は、ずいぶんと昔から松田哲夫さんのファン

でありまして、赤瀬川原平さんが「櫻画報」をやっていた頃、馬おじさんと泰平小僧

のコンビとしてですから、かれこれ半世紀以上も前からであります。

 これまでは、松田さんが書いた本はほとんど購入しているのですが、新刊はでき

るだけ買わないようにしようとしていますので、この本はパスしたのでありました。

 松田さんは筑摩書房の編集者としてヒット作を多数だしているのですが、売れ

ない作家小沢信男さんの担当でもありました。松田さんが小沢さんのお尻をたた

いて、長嶋美穂子(いまは浪曲師 玉川奈々福)さんが担当したことによって小沢

さんは筑摩から山下清や骨灰紀行を出すことになったので、小沢ファンとしては

松田さんには足を向けられないのであります。

 またその話ですか、これまで何回か聞いていますよとなりそうなので、10年前に

松田哲夫さんの「縁もたけなわ」が刊行になったときの、当方の記事を貼り付けて

おくことにです。

vzf12576.hatenablog.com 今回の本は、第一章には「アンソロジーは花盛り」ということで松田さんが

手がけた「ちくま文学の森」やあすなろ書房から刊行のアンソロジーを編集し

た話が書かれています。

 ということで、この本をパラパラとめくっていたら、最後におかれたのが、

赤瀬川原平さんと一緒にやっていた若いころの仕事でして、ここに「現代の眼」

で話題になった「論壇地図」が再録されています。サイズは小さいのですが、

これをみましたら、当時の雰囲気は伝わるでしょうかね。