月がかわって図書館から借りている本の入れ替えとなりです。借りているもの
の一部を返却して、新しいものを借りることになりです。
先日に新聞で見た本が入っているかなと検索をかけたら、入っていたので、そ
れを借りることができました。これはなんとか読まなくてはです。
多和田葉子さんの新作「太陽諸島」となります。帯には「連作長編三部作」の完
結とありました。
日本はどうなってしまうのかなと、先行きに不安を感じましたら、多和田ワール
ドがあるではないか、そこで生きていけばいいのだと思うことです。
これまでの二冊も図書館から借りて目を通しました。ほとんど忘れてしまって
いるのですが、なかなか頭から読み返すということができないことです。
一作目は文庫にもなっているのですがね。この三部作は、たぶん多和田さんの代表
作といってもいい連作長編(サーガとふりがなにありです。)でしょう。
もう一冊、新規で借りたのは、みすず「大人の本棚」からでたものの新装版。
「大人の本棚」のラインナップで、新装版ででたということは、この一冊は
そこそこ売れたものなのですね。小沼丹さんの「小さな手袋」は文芸文庫にも
入っていますが、これとみすずからでた「珈琲挽き」をあわせて撰したのが、こ
の一冊です。
当方は、どちらも持っているのに、なかなか読むことができていないので、
新装版を手にしたのを機に読んでみることにしましょうです。
これの編集は庄野潤三さんで、巻末に庄野さんによる「なつかしい思い出」と
いうエッセイがついています。
ゆったりとした気分になりたければ、小沼さんの本を読みましょうであります
が、イラついていたりしたら、なかなか小沼さんの世界に入っていけないかもで
す。イラついているときに読んだら、すっかり気持ちが落ち着くなんてことはな
いかな。
そういえば、先月は小沼さんの文庫本がでたのでした。