うれしいことと「本の雑誌」

 本日はうれしいことがいくつかありました。一番うれしいことは、しばらくは

口外せずにしまっておくことにいたしましょう。

 小さなうれしいことは、外出先で腕からするりと落ちてしまい紛失したスマート

ウオッチが、施設の受付に届けられていて、再び手にすることができたことです。

安いものでありますが、一年半ほど使っていますと愛着がわいていて、見つからな

くなった時は、すこし落ち込みましたです。どうやら、施設のスタッフが落ちてい

るのに気づいて保管してくれていたようですが、良かったことです。まだまだ世の

中捨てたものではありません。

 野暮用から戻りましたら、「本の雑誌」10月号が届いておりました。

 今月の特集は「あなたの知らない索引の世界」というものでありまして、表紙に

は赤字で「索引のない本はただの紙束である!」と刷り込まれています。

 すべての本にとはいいませんが、これは索引がなきゃだめだよなと思うことがあ

りです。ほんとにそういう時は、「索引のない本はただの紙束」(これは三中信宏

さんの言葉だそうです。)という気分になります。

 当方も、必要にせまられて索引のようなものを作らなくてはと思ったりするので

すが、そういう実用面からも、今回の特集は参考になるようです。

 その昔の活版印刷の時代と比べますと、電子媒体になっている現在は、索引作成

はパソコンソフトを利用するというのが一般的あるようです。

 今回の特集には、「自らエクセルとワードで索引のための見出し語と頁数をリス

ト化するソフト機能を開発した校閲T氏」とありました。どのような仕掛けになる

のかはわかりませんが、エクセルとワードを使ってというのは、当方でもできそう

な感じであります。

 もうひと方、筑摩の編集者さんは、「私はワープロソフトの一太郎を使って索引

作成をしている。情報処理技術遺産にも指定されているこの名ソフトには、初期か

ら索引作成機能が実装されている。・・・だが一太郎を使って索引をつくっている

編集者には一度しか会ったことがない。便利なものが知られていないのは残念だ。」

と書いています。

 この編集者さんの一太郎愛が感じられて好ましく思いましたです。当方は、PCを

使い始めてからはずっとワード利用で、一太郎はソフトは一太郎で作成された文書

を読んだり、変換したりするためにしか使ったことがありませんでした。

 ガラパゴスと言われようとも、日本語ワープロソフトとしては一太郎のほうが使い

勝手が良いのでしょうが、パソコンを買ったらおまけについているソフトに負けて

しまうというのが、この20年くらいのことでありますね。