夏の家は休業に

 本日に関西からの最後の客人は暑いところに戻って行き、当方の夏の家の

このシーズンの利用は終わりとなりました。どこかから話がありましたら、

受け入れは可能ですが、とりあえず休業となります。

 空港へと送り届けた帰りに市内東部地区にあるブックオフに立ち寄ることに

なりました。お盆時期のセールは終わっていましたので、予算はワンコインと

なります。

 店に入って早々に目に入ったのは、比較的新しい単行本でありまして、当方の

守備範囲のものではありますが、これはどんなものかと買ってみることになり

です。

 小説家の名前は初めて目にする人で、大森望さんが翻訳していることと、河出

から出ているということだけで、買って見ました。

帯にはミステリ名作選とあるのですが、どうやら奇想とあるほうがぴったりなの

かもしれません。本日は巻頭におかれた「取り替え子」をウトウトとしながら

読んでみることにしました。

 「取り替え子」というのは、大江健三郎の小説のタイトルでありましたが、これ

をテーマにした小説というのは、あちこちにあるのかなと思いながら読むことに

です。いまいちピンとこなかったのでありますが、次は表題作を読んでみることに

いたしましょう。

 この作品集は、現在は河出文庫で入手が可能なようです。

 もう一冊買ったのは文庫本でありました。

 車谷長吉「文士の魂・文士の生魑魅」 新潮文庫 平成22年8月刊

 車谷さんのものは、読んでいて息苦しくなることがあって、ややしばらく手に

することもなしでした。車谷さんが亡くなって、早くも7年が経過し、生きてい

るときには病的な難しさだけが印象に残っていましたが、亡くなると仏さんと

なったと思えたりです。

 そんなわけで、また車谷さんの本を手にしてみようと思いました。この文庫本

は2010年刊ですから、当方が最初の職場の退職準備に入ったころにでたもの

でありました。