このところの新しい生活習慣、木曜の夜はいつもの施設へといって身体を動か
すことになりです。前回行ったのは月曜日でありましたので、このくらいの間隔
でやるのがいいのでありましょう。
運動から戻ってきますと21時を大きくまわっていまして、それからシャワーを
浴びたり、着ていたものを洗濯すると、あっという間に休む時間になりです。
本日もちびちびと読んでいるのは西村賢太さんの作品でありますが、同じ話題
ばかりというのもいかがかでありますので、本日は先日に購入した長田弘さんの
「私の好きな孤独」のなかからでも話題をもらうことにしましょう。
今回文庫となったこの本は、最初にでたのは1999年だそうで、版元は同じ潮
出版であったとのこと。もちろん、このときは買うこともなしでありました。
長田さんは、そこそこ刊行点数が多かったですからね。亡くなって7年ほどにな
りますと、すっかり新刊は出なくなって、それだけに、今回の潮文庫はありがた
い感じで買うことになりです。
目次を見ながら、興味の赴くままにページをくくることになるのですが、第三
章ともいうところには音楽にちなんだ文章がまとめられていて、それを見ますと
長田さんがフリーの編集者(もともとは美術出版社でしたが、そこをやめてから
のこと)になってから、晶文社の仕事をしていたことを思いだすことです。
「ビーアマンの詩と歌を知ったのは、いまは亡いドイツ文学者の野村修によって
だった。ビーアマンの詩を読んで、その歌のレコードが日本で手に入らないのを
口惜しがっていたわたしに、テープにいれて送ってくれたのだった。」
晶文社の初期のドイツものは、長田弘の発案で野村修翻訳というものが、そこ
そこあるはずで、有名な「政治と犯罪」などもそうであったはずです。
当方が学生の頃には、エンツェンスベルガーはずいぶんと人気がありまして、新刊
がでるたびに購入したものですが、いまは読まれていないのでありましょうね。