来客を待つ間に

 本日のこれまでの時間で、本を読んでおりましたのは、午前に到着予定の

来客を待つ間でありました。この本は、明後日までには読んでしまわなくては

いけないのですが、ちょっとページを稼ぐことができていないことです。

 本日のお休みは憲法記念日でありまして、戦後において新憲法が制定された

のを記念したのですね。今となっては、当たり前すぎることがやっとこさで

憲法という形になったのでありますが、それ以前の世界というのを思い描く

こともできませんです。

 最近になって隣国の強権首相は、無茶苦茶なことをやっていますが、戦前の

日本であれば、あの強権首相は何の不思議もない人となります。

 それはさて、本日に読んでいた足立巻一さんの「夕刊流星号」をいう作品は、

戦後まもなくの占領下の混乱時代に大阪で誕生した夕刊紙(足立さんが在籍

した)のことをテーマにしています。

 この混乱期のことは、本で読んでもなかなかうまく伝わってこないのであり

ますね。当方などは占領時代に生まれて、もの心がついたころには、この時代の

不可思議な事件についての裁判などが継続されていたのですが、最近の若い人に

とっては、それこそ当方にとっての明治時代の出来事のような過去の話になるの

でありましょう。

「政界も憲法改正と追放令とをめぐって揺れ動いた。そうして四月には婦人にも

はじめて参政権が与えられた敗戦後最初の総選挙があり、大阪では西尾末広

最高点をとり、共産党の志賀義雄も当選した。全国では自由党と進歩党とで

二百三十五議席を占めたが、社会党も九十三名、共産党も五名が出て戦前には

考えられなかった政治分布図をつくり、組閣をめぐって政局は二転三転し、

ようやく第一次吉田茂内閣が成立したのおは五月も二十二日になってからだ。」

 足立さんがこのように書いているのは、1946年のことでして、憲法が制定

となるのは、この翌年のことになります。