転勤族の子どもとして育った当方は、就職するなら転勤がないところがいい
なと思って仕事にありついたのが、この町でありまして、ここに引っ越しをし
てきたのは1974年3月30日でありました。
ということで、本日は極私的記念日となります。それ以来48年であります
か。3年ほどの中抜けはあるものの、この町に一番長く住むことになりました。
そろそろ半世紀も前のことでして、布団とりんご箱につめた本と少しの服くら
いしか荷物はなかったのですが、それでも四畳半の下宿にりんご箱を積んで
本棚としていたというのは、学生時代の延長のようなスタートでありました。
火の気のない部屋でありましたので、寒くて部屋にいるときは布団に入って
暮らしていたことを思いだすことです。
春とはいえど片田舎でありますね。あちこちから桜の便りでありますが、
こちらは5月連休頃が桜でありまして、雪が多かったせいもあって、今年は
いつもより遅いのではという予測もあるようです。
そういえば、本日の朝方に、北にむかう白鳥の群れを目撃です。車のなか
からでしたので、写真におさめることができずでしたが、いくつもの群れが、
墨の流しのように形を変えながら、渡っていきました。鳥たちにとっても
旅たちの季節であるようです。
こちらの春を告げる花といえば、福寿草でありますが、それよりも早くに
スノードロップが花を見せてくれました。来月には本格的な庭仕事の始まり
ですが、花を見ますと元気がでることです。
当方の世代は、この時期になりますとその昔に流行った曲を思い出すことに
なります。当方の就職したころにこの曲が流行ったのかなと思ったら、就職し
て数年後でありました。
当方もこの町に越してきて、まず買いにいったのが腕時計であったというの
が、この財津和夫さんの曲が使われたCMと重なったからでありましょう。