ここから出ていたのか

 先日に後学のためにエレカシのCDを借りてきて、聴こうかなという話になり、

それであればといって、近所にあるコンビニ本屋へといくこととしました。

ここの二階はビデオとCDのレンタルスペースがあるのです。実に久しぶりにそこ

に足を踏み入れましたら、なんとなく以前と雰囲気が違うことです。ずっとみて

まわったら、ビデオ(というか映像作品)のレンタルは継続されているのですが、

CDレンタルは、やめてしまったようで、商品が見当たらずです。

 CDよりもアナログレコードのほうが売上が多いとかいわれる時代でありまして、

若い人たちはCDで音楽を聴くなんて習慣はなくなっているのか。レンタルCDとい

う言葉が死語になる日も近いことです。

 ということで、一階の書籍販売のところで文庫、新書をチェックすることにで

す。あまり当方とは相性のよろしくないコンビニ書店の品揃えですが、文庫本の

新刊は、一部を除くとまずまず入荷するようで、手にしてみたいと思ったものが

在庫していました。

 何冊か購入したのでありますが、これが文庫になったのかと驚いたとともに、

これの元版もここからでていたのかと、びっくりしたことです。

その版元とは、最近になって文庫本をビニルで包装してしまって、立ち見ができ

ないようにした講談社であります。(さすがに、文芸文庫とか学術文庫にはそう

した包装は施されていないのですが。その昔にはビニ本ということばがあったの

ですが、最近のビニ本といえばコミックスでありまして、文庫本もコミックスと

同じ扱いになったわけですね。)

 当方が初めて購入したビニル文庫本は、次のものでありました。

 当方はこれの元版を手にしたことがあったはずですが、思い込みで版元は新潮

社と思っていました。先日に文庫を手にしたときも、どうして元版は新潮で文庫

講談社なのかと??となりました。

 なんとなく講談社が出しそうもない本というふうに思ったのですね。ほんと

ごめんなさいです。

 そんなわけで、早速に表題作(この本が短編集であるということも知らずであ

りました。)を読んでみることにです。たった25頁くらいの小品でありまして、

これならすぐに読めてしまいそうです。

 この小品を中心とした作品集が、日本の読者に歓迎されて大変売れたのです

から、これは日本の読者も大したものですし、この作者の紹介につとめた翻訳の

岸本佐和子さんも大殊勲でありますね。

 この短編集は、旅行のお供に絶好のようでありまして、週末の楽しみに読むの

はとって置くことにいたしましょう。

 このタイミングで、これが文庫化されたのは4月下旬に作品集の第二弾の発売

が決まったことに関係があるようで、これも話題になるのでありましょう。