喪中ではありますが

 年があけまして、健康で新しい年を迎えることができてこれは喜ばしいこと

であります。喪中ということで、新年のあいさつは控えるものの、声をかけてい

ただくのは大歓迎であります。

 亡くなった家族は長命でありまして、その死後に家族の生活のペースが狂うの

は本意ではないというような考えの人でしたので、可能な限りいつもの生活を

心がけることになりです。

 元旦の朝は、おせち料理にお雑煮、それに年に一度の日本酒をいただくことに

なりです。今年のお酒は日本酒の発泡酒とかいうのを飲んだのですが、アルコール

度数は少ないものの、飲めばやっぱり酔ってしまって、横になって居眠りするこ

とになりました。

 昨日から手にしている倉沢愛子さんの「女が学者になるとき」が面白くて、これ

が今年の一冊目となりです。この本のことを知ったのは、昨年10月のことでありま

して、その後にこれをプレゼントしてもらったのです。

vzf12576.hatenablog.com  この本をまだ半分ちょっとしか読んでいないのですが、あれこれと多くの切り口

がありまして、それが一つの人格のなかに収斂されていくというのがいいのであり

ますね。研究対象を好きになるということはどういうことであるのかというのが、

良くわかりまして、もちろんそれがいつも結果を伴うわけではないということも

わかることです。

 この「女が学者になるとき」の元版は、1998年9月に草思社から刊行となったも

のということで、文庫版のあとがきで倉沢さんは、次のように書いています。

「(元版は)今は亡き草思社の編集者加瀬昌男さんによって世に出していただいた

ものである。加瀬さんは、名もなき一大学院生であった私に、最初の博士論文から

始まって数々の出版の機会を与えてくださり、最後は癌の病床から力を振り絞って、

私の老年になってからの二つ目の博士論文も本に出してくださった。私を学者に

育て、見守ってくださった加瀬さんにも心から感謝申し上げたい。」

 草思社 加瀬社長というのは、当方にとっても思い入れのあるところでありまし

て、この場でもたびたび話題としておりました。(現在の草思社文庫の版元は、

その会社を引き継いだものでありますね。)

 いろいろなことを気づかせてくれる倉沢さんの本です。さて、この先を読んで

いくことにいたしましょう。

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