図書館は本日から一ヶ月ぶりで通常業務となりです。すでに予約分について
の貸し出しは行われていたのですが、やはり開架から本を選んでカウンターで
借り出しするのが一番です。
本日の図書館は、開館と同時にどっと利用者さんが押しかけたと地元の新聞
にはありました。行くところに困っていた人たちには、図書館はありがたい場
所であります。
当方もおっとりで行って、ずっと借りていた本を返却して、また別の本を借り
てくることになりました。ずいぶん久しぶりでありますからして、見慣れぬ新刊
がどっとあるのではと思ったのですが、そのわりでなくて、大きな手提げを用意
していったものの、ほとんど収穫なしで、ちょっと残念なことでした。
借りたのは、普通であれば買っていても不思議ではない中公新書の一冊であり
ました。中公新書の場合は、自分の子どものような年齢の若い人が書いている時
は購入し、図書館で借りて読むという棲み分けに、自分のなかでなっているよう
です。
今回は著者の年齢が高いので、借りて読むことにです。
目次をパラパラと見て、頭からまるかじりではなく、後ろのほうにおかれた
「カルチャーの時代とその終焉」をまず読んで、それから、次に興味のある章
を読んでみることにしましょう。
吉見俊哉さんは、ちくま新書「平成史講義」でかなり辛口に失われた時代と
いっているわけですから、その立場は日本国の未来はバラ色であるなんてこと
は言ってないはずです。
最近の後継総裁選びなどを見ても、どう考えても、この国の未来が明るいも
のとは思えないことで、首をすげ替えてうまくいくのであれば、そんな簡単な
ことはないと思うことです。