図書館から借りていた本は7冊ありました。これを一冊を除いてはすべて返却
して、すこし身軽にしました。読まなくてはいけないものや、読むつもりで買っ
たもの、そこに図書館から借りてくるのですから、ほとんど消化できないのも
無理はないか。
それでも図書館には高額な新刊などが入ってたりしますので、どんなものかなと
思わず手が伸びることです。本日はそんななかから一冊借りて来て、中をのぞいて
見ることとしました。本日借りたのは、次のものでありました。
元版は2017年でUSAではベストセラーになったものだそうです。USAの
ベストセラーといっても、日本ではあまり話題になることはないように思わ
れます。とても売れることが期待されるのでありましたら、みすず以外のとこ
ろからでそうですので、今はこういうのは売れないのでありましょう。
第二次世界大戦において日本とドイツの暗号解読に従事していた女性たちの
ドキュメントだそうです。著者は女性で、翻訳も女性ですが、翻訳者のあとが
きはなくて、情報戦についての研究者による解説というのが、ちょっと残念。
その解説を読んでみましたら、次のようにありです。
「本書は米軍の暗号解読を陰で支え続けた、一万人以上にも上る無名の女性たち
の活躍をできる限り詳しく描いたものである。米軍の暗号解読の裏にこれ程多く
の女性いたということは驚きであるが、彼女らは戦後も暗号解読に関わったこと
を家族にさえ秘匿し続けたため、その詳細について公に語られることはなかった。」
先の大戦で、日本の女性たちはどのような関わりをしたのだろうかと思うこと
ですが、銃後の守りということで勤労動員にいったり、国民学校の教師などに
なったりはしているでしょうが、軍隊における女性というと、どのような仕事が
あったのでしょうね。
解説をみますと、その当時のUSAにおいても四年制大学を卒業した女性の割合
は低くて、大学出の女性の仕事は薄給の教師ぐらいしかなかったとありますので、
それだけでいくと、女性の置かれた環境はあまり違わなかったのかもしれません
が。