無事に千秋楽

 ここのところ楽しんでいた大相撲は、本日が千秋楽でありました。ひいきの

力士は怪我することもなく、無事に十五日間の取り組みを終了し、ほっとした

ところであります。

 それに先日には手術後5年を経過して、PET検査を受けた家人が特に問題なし

という診断をうけたものですから、こちらもあわせて千秋楽のお祝いでありま

す。お正月に飲みましょうかと思っていた200mlのシードルをあけまして、夕食

の時に、ささやかな乾杯をすることにです。

 アルコールを飲んだのはいつ以来かと話をしたのですが、たぶんお正月以来で

ありましょうということになりで、それほどにも嗜まないのであります。

ほんのすこしでありますが、午前の運動のせいもありまして、ちょっとききまし

たです。

 うとうととしながら、昨日に引き続きで庄野潤三さんの「ワシントンのうた」

を読みつぐことになりです。すぐに読めてしまいそうなものですが、あまり先を

急いでもしょうがありません。

 昨日も記しましたが、庄野さんが自らいっているように「自伝風のものを書い

てみたい。もっとも、私はこれまでその折々の自分の生活を素材とした作品を書

いて来た作家だから、・・・いつも自伝を書いて来たようなものだ。」でありま

して、庄野さんのものをすこし読んでいましたら、その生い立ちはそれなりに頭

に入ってきています。

 今回の作品では、比較的幼少期に焦点をあててということで、それについては

あまり情報が多くないので、それが新しいところでありますか。

「私は帝塚山学院の幼稚園に入った。私の父は、大正六年に創立された帝塚山

院の初代の院長であった。帝塚山学院は幼稚園と小学部と女学部とがあり、小学

部と女学部の生徒は制服を着て学校に行ったので、『ぜいたく学校』などといわ

れていたらしい。」

 庄野潤三さんは1921(大正10)年生まれでありますから、ことし生誕百年であ

りますか。大正六年に私立の小学校って全国にどのくらいあったのでしょう。

「ぜいたく学校」ということですから、お金持ちの子どもが中心であったので

しょうね。大正時代の大阪でありますから、まだまだ商都という看板を掲げてい

たのでありましょう。

 東京といえば、この時代に学習院などはあったでしょうが、あとはどんな学校

があったのかな(成城学園がほぼ同じころですか)。それにしてもその時代の

大阪は日本をリードしていたことでありますね。 

ワシントンのうた

ワシントンのうた

  • 作者:庄野 潤三
  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: 単行本