ホームセンターのワゴンに

 先日に近くにありますホームセンターへと行きましたら、在庫処分で放出

された本がおかれているワゴンがありました。主に実用書が中心で、あとは

ちょっと古い目の英語の辞書などでありますが、当方の目にはいりましたの

は、黄色い背表紙の文庫本三冊でした。その三冊はいずれも同じ本であった

のですが、このようなワゴンでこの文庫本を見たことがなかったので、なか

なか大変なことと思いました。

 ちなみにそのワゴンでの値付けは、最近すこし値が高くなっているブック

オフの新刊ものよりもちょっと安いくらいでありました。これからはどんどん

とこういうところに放出されるのでありましょうか。

 そういえば、先日に新刊本屋で買おうかどうしようかと迷いに迷った本に

ついてであります。(結局は古井由吉さんの「われもまた天に」を購入したの

ですが)

 それは次の二冊です。まず最初の一冊。

小説

小説

 

  これまで読んだことがあるようなないような増田さんであります。間違いな

しで文庫になった作品は持っています。何年ぶりかで小説集をだしたことが話題

となりです。この方が芥川賞にノミネートされたときは、ずいぶんとレベルが

高かったか、それとも委員との相性がよろしくなかったのか、最多のノミネート

であったのに受賞することがなかったということで有名でありました。

 久しぶりのこの新作小説集の前に、手持ちの作品を読んでしまわなくてはです。

 もう一冊は、これはどこかで借りて読めないかと思ったものです。

じい散歩

じい散歩

 

  これまで何作も読んではいないのですが、藤野さんの作品世界は好きで

あります。主に図書館から借りて読んでいるのですが、藤野さんのカミング

アウト小説は、シリアスなことをユーモアたっぷりに描いたトランスジェン

ダーな世界を描いていて、気に入ったのであります。

 今回の作品も私小説ではないものの作品の枠組みは、自分の家族に寄せて

いるようでありまして、藤野さんが描く家族のことには興味がわくのでありま

す。

  いまほど図書館蔵書検索をしましたら、予約して待っているひとが5人いる

ということですので、そこそこ藤野さんのこの作品は興味を持たれていること

がわかりました。半年もしましたら、落ち着いて借りることができるように

なるかな。

vzf12576.hatenablog.com

 

編集ども集まれ! (双葉文庫)

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