トランプさんががんばればがんばるほどUSAの生産物が縁遠くなることで
あります。その昔はアメリカン・ライフといえば、あこがれでありましたし、
できればUSA製を確保したいと思ったものでありますね。(当方が中学生く
らい、1960年代中頃までのことです。)
最近の当方の生活で、これはUSA製でなくてはと思うのは何でありましょう。
これがほとんど思いつかなくなっているのでありますね。最近購入したもので、
USA国内生産のものといえば、VitaCraftの鍋くらいでしょうか。これもたぶん
これからはアジアの工場で作られたものが主流となるのでしょうね。
オレンジもビーフも口に入るものはできるだけ避けるようにしておりますの
で、USAの作り出した仕組み(ソフト)には依存しているものの、USAから
コンテナ船で輸入されるモノには縁が薄いことです。(動物飼料などはまわり
まわって取り込んでいるのですが。)
そんななかで、これはUSAのメーカーのものがというのは、音楽好きには
ギターがそうでしょうし、オーディオであればアンプとかスピーカーの世界で
はUSAのメーカーにこだわっている人がいるでしょう。
先日に放送で紹介されていた一関のジャズ喫茶ベイシーの装置はスピーカー
とアンプはともにUSAでありました。(ただし1970年頃のもの。)
最近は、古いオーディオ装置をインテリアとして使うのがはやりであるよう
でして、すこし気取った宿でありましたら、ロビーに総額数百万円という装置
を設置して、小さな音で音楽を流していたりします。あんな使い方意味がない
ではないかとも思いながらも、うさぎ小屋に住む当方はうらやましくながめる
ことになります。
スピーカーはJBLパラゴンで、アンプはマッキントッシュのプリとパワーにな
ります。このパラゴンは、かなり使いこなすのが難しいといわれるもので、ここ
でどのくらいの実力を発揮できているのかと思いますが、この装置で存在感を主
張しているのはUSA製でありました。
この装置を見物して帰ってきましたら、当方が修理にだしておりましたUSA製
アンプが修理を終えて戻ってきていました。
当方が今から28年前に中古で入手したアンプです。これは一生ものであるので
大切に使うぞと思いましたが、片チャンネルの音がでなくなって、修理が可能か
どうかと、購入元に確認を依頼していたものです。
28年も経過して販売してくれた店が健在であるというのが、まずもって奇跡のよ
うな話であります。というのも、その昔にこの店を購入したのは気仙沼のお店で、
その店は震災で、ご主人の命は大丈夫だったものの、商品はほぼすべてだめに
なったのでありますから。
これであの店も終わりかなと思いましたら、不死鳥のようによみがえり、今も
営業を続けていました。28年経過して、その頃に当方が付き合っていた本屋も
レコード屋もほぼすべて姿を消したのに、震災で大打撃を受けた店が生き残って
いるとは、こんな喜ばしいことはなしです。
このアンプは1986年から販売となったもので、当方のは何年に作られたもの
かわかりませんが、できてから30年は経過していますでしょう。このころの
USA製は、今よりもずっと信頼されていたことですよね。
どうしてこんなになったのかとトランプさんは思うでしょうが、トランプさんが
大統領になれたのと、USA製品の凋落とはまさに同じ道でしょうね。
これは日本にとっても遠い話ではないかもです。