なかなかに難しい

 昨日からの引き続きで笙野頼子さんの「森娘」を読んでおります。

まったくわけわからんというところもあるのですが、語りの小気味良さ

などを楽しんでいます。

 この小説をわかろうとしましたら、そうとうに苦戦することであります。

なんといっても森娘さんの作品世界について、ほとんど知らないのですか

ら、しょうがないか。

 そう思って確認してみたら、そこそこ森茉莉さんの文庫本がならんでいま

したが、読んでいるのはドッキリチャンネルくらいでありましょうか。

「『甘い蜜の部屋』を文庫で読んでた時はずーっと知らなかった。作者の

頭の中で、モイラが桃井かおりに似てるって事を。なにしろ・・・・

『西洋人』のような娘のはずのモイラである。桃井かおりもプロポーション

は確かに西洋的かもしれない。が、どっから見ても特に横顔はまさに東洋人

だ。

 ま、『ドッキリチャンネル』をチェックし終えてしまうと、なる程桃井かお

りと森娘の喋り方が似ていると森娘本人の証言はあり、ちょっと空気漏れてる

けど史上最強女、というふうにモイラの雰囲気を纏めるという事も(少なくと

も『甘い蜜』を穏当に読んでいけば)可能かもしれない。でもそんな可能性は

ナタで切って落とす。だって似ているのは喋り方だけ、それも女優と作家ので

す。」

 森娘さんの書いたものが下敷きになっているので、気になれば森娘さんの

書いたものをチェックしてみましょうかですが、そんなことをしていたら、

まったく先に進まないことです。

 本日読んでいて、いちばんはてなマークが浮かんだところ。

 「だーかーらー私はいくら引退したって松本恵のファン」

 このセリフは、笙野さんのものですが「引退した松本恵」ってなんですか。

ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫)

ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫)

  • 作者:森 茉莉
  • 発売日: 1994/12/01
  • メディア: 文庫
 
甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)

甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)

  • 作者:森 茉莉
  • 発売日: 1996/12/01
  • メディア: 文庫