昨日からの引き続きで笙野頼子さんの「森娘」を読んでおります。
まったくわけわからんというところもあるのですが、語りの小気味良さ
などを楽しんでいます。
この小説をわかろうとしましたら、そうとうに苦戦することであります。
なんといっても森娘さんの作品世界について、ほとんど知らないのですか
ら、しょうがないか。
そう思って確認してみたら、そこそこ森茉莉さんの文庫本がならんでいま
したが、読んでいるのはドッキリチャンネルくらいでありましょうか。
「『甘い蜜の部屋』を文庫で読んでた時はずーっと知らなかった。作者の
頭の中で、モイラが桃井かおりに似てるって事を。なにしろ・・・・
『西洋人』のような娘のはずのモイラである。桃井かおりもプロポーション
は確かに西洋的かもしれない。が、どっから見ても特に横顔はまさに東洋人
だ。
ま、『ドッキリチャンネル』をチェックし終えてしまうと、なる程桃井かお
りと森娘の喋り方が似ていると森娘本人の証言はあり、ちょっと空気漏れてる
けど史上最強女、というふうにモイラの雰囲気を纏めるという事も(少なくと
も『甘い蜜』を穏当に読んでいけば)可能かもしれない。でもそんな可能性は
ナタで切って落とす。だって似ているのは喋り方だけ、それも女優と作家ので
す。」
森娘さんの書いたものが下敷きになっているので、気になれば森娘さんの
書いたものをチェックしてみましょうかですが、そんなことをしていたら、
まったく先に進まないことです。
本日読んでいて、いちばんはてなマークが浮かんだところ。
「だーかーらー私はいくら引退したって松本恵のファン」
このセリフは、笙野さんのものですが「引退した松本恵」ってなんですか。