ひどく苦戦で

 本日もお天気で、朝9時台に最高気温の25.6度を記録です。これなら過ご

しやすくでよろしいでしょう。

朝一番にパンの仕込みをして、それから散歩にでかけることになりです。

ここのところ気温が高いせいもあって、パン作りでは発酵が進みすぎるきら

いがあり、本日もそうかと思っていたのですが、これがまるっきりだめで

あります。

 今回もデラウェアをつかったぶどう酵母なのですが、これの発酵状態が

よろしくないだろうかと思うことです。

本日はプレーンの食パンとライ麦ブレンド(レーズンとくるみを混ぜて)の

二種類をつくるのですが、ライ麦パンはべたべたで扱いにくいし、夏のライ

麦パン作りはつらいこと。

 順調でありましたら、19時くらいには焼きまで完了するのですが、本日は

日付が変わる頃になんとか終えることができるかなという状況で、しかも

出来はよろしくないというとほほな話です。

 本日にすこし読んでいましたのは金石範さんの「海の底から」です。図書

館から借りているものですが、いつから借りているのか、もうずいぶんとなり

ますが、いまだ100ページをこえたところで、この先300ページほどあります。

ページを開くと二段組でしかも文字がいっぱいに詰まっていて、圧倒されるの

ですが、「火山島」というタイトルではありませんが、それの続編であります

ので、「火山島」で親しくなりました登場人物が、再び動きだします。今度は

舞台を日本に変えての話は進行しますが、ほとんど日本人は登場せずで、日本

語で書かれた朝鮮の小説です。

 ここまで読んできて印象に残るくだりであります。

「殺戮者の神経に勝る無感覚を身に備えねば人間の心の結構がばらばらになっ

てしまうだろう。でなければこの島の人間は耐えて生きて行くことができない。

豚のようになってでも、豚になってでも生きろ。それが敵に打ち勝つ道だ。」

 この小説は、済州島での「4・3闘争に参加した若者のその後を描くもので

すから、上の「殺戮者」というのは反乱を鎮圧する勢力となり、島とは済州島

のことになります。「豚になってでも生きろ」と言われても、島にも半島にも

生きる場所はなくて、島をでて隣国に渡ることになります。

 「豚になってでも生きる」というのは、どういうことでありましょう。

海の底から

海の底から

  • 作者:石範, 金
  • 発売日: 2020/02/21
  • メディア: 単行本