コロナとの日々 3

 三月のはじめから公共施設は休館となっていて、それを借りてサークル活動

をしている団体は、どこも活動を停止中となりです。運動系のサークルは集まっ

てやるわけですから、これは中止とせざるをえません。

 そうしたなかで当方の東京に住む友人が参加している俳句サークルは、メー

ルまたはFAX句会ができぬかとやってみたとのことです。区の施設を利用しての

会でありますので、参加者の一番若手がそろそろ70歳というのですから、デジタ

ル句会には程遠くて、結局は最若手の友人がFAX,メール、郵便という通信手段

を使いわけて主宰も含めて17人の会員の句をとりまとめたとのことです。

 その彼がついでだからといって、当方にも遊びで選句に参加しないと声をかけ

てくれまして、一人二句のリストを送ってくれました。当方へはもちろんメールであ

ります。

 当方は、これに参加されている会員さんはお一人も知らないのでありますが、

その投句を拝見しながら、これの作者はどのような人であるのかとか思いをめぐ

らせました。

 できましたら、友人の句に一票を投じたいものと思いつつ、読み返し、このあた

りがそうかと、彼に特選と佳作のあわせて4句を送ってみました。

結果は、当方の忖度は働かずで、友人の作品を選ぶことができず、当方が特選

に選んだ方の作品については、佳作でも一句選んでいて、見ず知らずのこの作

者さんのことを他人とは思えずでありました。

 この時期、コロナで俳句のお仲間が集まっての句会ができなくなったことで、

当方も座の雰囲気を味わうことができまして、たいへん楽しんだことです。

 この句会は、今月も通信句会となるとのことで、先月に続きオブザーバー参加

させてもらえることになりました。

 さて、今月の彼への忖度は、功を奏したでありましょうか。ちなみに今月の兼題

は「卯の花腐し」というものだそうですが、こういう季語があるのですね。

もちろん、当方は選句だけで、句作はやっておりませぬ。

f:id:vzf12576:20200514200817j:plain