先日の遠征では久しぶりに肩掛けのカバンに入り切らないくらいの本を
買ったのですが、それについては、このあとちびちびと記することにいたしま
しょう。
昨日に図書館から「澁澤親王航海記」を借りてきました。自宅に持ち帰らず
で出先において、休憩時間にすこしずつ読んでいます。当方は澁澤さんの良い
読者ではありませんが、時代がそうでありますので、本だけはもっているので
す。新刊で買ったのは「偏愛的作家論」ほかいくつもないのですが、河出文庫
については、字が小さくて読めないのにほとんど購入しましたです。(読んで
いるとは、いってませんですよ。)
澁澤さんより澁澤さんにひかれて一緒になった矢川澄子さんに関心が移っ
たので、矢川さんサイドから澁澤さんを見ることになりです。
今回の磯崎さんの著作では、そのあたりのことがどのように書かれているな
というのが、まずは最大の興味でしたが、これはともかくとして、澁澤さんを取り
巻く人々への記述にびっくりすることが続いているのです。
昨日には毎日新聞書評(12月8日付)の川本三郎さんが言及している澁澤
若き日のロマンスの相手女性くだりを見て、さらにそこから先のところを検索して
みて驚いたのでした。
そして本日は澁澤さんと親しい関係にあった小笠原豊樹さんのところでびっく
りさせられたのでした。小笠原豊樹さんが澁澤さんと交流があっても不思議には
思わないのですが、磯崎さんは小笠原さんが岩田宏名義で書いた小説にその
澁澤とのことが、名前を変えてだがほぼなぞられているとあるのです。
これまでこの小説のそこのところを取り上げた人はいないとあって、ちょっと
待ってよと思いました。その小説、読んではいないけど当方は持っているぞであ
ります。
さっそく、この本を掘り出してきてなかをのぞくことになるのですが、ということは
澁澤さんの熱心なファンには、この本はおすすめということになりますか。