香典に消費税はかかりません

 本日から10月になりますが、本日から消費税率が2%上がるということで、

昨日は深夜までお店やさんはこんでいたとのことでした。皆さん何を買いだめして

いるのかわかりませんが、紙おむつだったり、トイレットペーパーなどであれば、大変

な思いをして買ったわりには、財布にプラスとも思えないことです。

なんとなく、消費税アップもイベント化しているようでありまして、それに参加しなくて

は話題に遅れるという意識なのかな。改元のときの渋谷のにぎわいもそうでありま

したが、こういう人たちが、日本の景気を支えているのでしょうね。

 本日にお金を支出したのは、亡くなった知人への香典でありました。もちろん消費

税はかかりません。その昔にジャズのコンサートに一緒にいった仲でありました。

2歳年上で、まだまだこれからでしょうよ。葬儀会場にはジャズピアノの曲が静かに流

れていました。(彼が好きであったのは、こんな静かなジャズではなかったけど、これ

はしょうがないか。)

 図書館から借りている本のリセットです。一度返却して、また借りるのは借りて、

新たに借りたものも含めて全四冊となりです。読むことができるかどうかであります

が、そんなこと考えるよりも、まず借りることにしましょう。

 一冊は金達寿さんの、次のもの。

金達寿小説集 (講談社文芸文庫)

金達寿小説集 (講談社文芸文庫)

 

  これには、以前から読んでみたいと思っていた「対馬まで」が収録されているので

した。最近はいろいろな事情が変わっているのですが、その昔の朝鮮総連のメンバー

は父祖の地であるところの済州島とか大韓民国に渡ることはできなくて、墓参したけ

れば韓国籍に変更しなければとなっていました。

 自分は朝鮮人で、朝鮮籍だと頑張れば墓参は願ってもできないのでありました。

そんなお仲間たちが、自分たちが行くことにできる父祖の地に一番近い場所というの

対馬でありました。

 「対馬まで」という作品は1975年に発表されたものですが、大韓民国に入国した

のは1981年で、それは共和国が世襲することとなったことに強く幻滅してのことで

あったとのことです。

 本日はこれから「対馬まで」を読んでみることにします。