15日から始まりました「夏の家」プロジェクト後半戦に、すこしでも読み
ましょうと思って図書館から借りていた本ですが、案の定でまるで読むことが
できていません。内容はともかくとして、そんなに読みにくいものではないの
でありますが。
インターナショナル新書といっても、社会主義者などの国際組織が刊行する
本ではなくて、集英社インターナショナルという集英社の子会社がだすもので
あります。同じ系列である小学館のほうはヘイトなども含む右派系を担当し、
集英社インターは、左翼系を担当するなんて使いわけをしているわけではない
ようです。
とはいうものの藤原辰史さんの本でありますので、立場は鮮明でありまして、
「農業の生産性を高めて国際競争力をつける」というような論には異議であり
ます。
「少なくとも近代農業の仕組みを維持するためには、農業機械や科学肥料や
農薬の生産のたいめに化石燃料を掘り続けなければなりません。そう考えれ
ば、農業は、環境保護の担い手というよりは、環境破壊の担い手であると言っ
たほうが現実に近いとさえ言えるでしょう。」
農薬を使うことによって農業に従事する人たちの労力が軽減されたのは、
間違いないのですが、農家の人たちが自分のところで食するものと、出荷用
のものでは農薬の使い方が違うと言われていますが、農薬の怖さを良く知っ
ているのも農家の人たちでしょう。
それにしても、農薬の怖さに鈍感なのはガーデニングを趣味とする人たち
であるかもしれませんね。特にバラの見栄えを良くするためには農薬の使用
は欠かせないというのが園芸雑誌の主流(これは農薬会社の広告収入が
大きいことであり)になっていますからね。
自然界に存在しない品種改良によってつくりだされたバラは生命力が
弱く、病気に弱いのですが、だからといって薬漬けというのはいかがなもの
かであります。