本日は最終日

 これまでになく長い休みも本日までですが、ブックオフが連休にあわせて

やっていた2割引セールも本日まででありました。ワンコインを握りしめて

なにかないだろうかとブックオフへ。

 最終日のしかも夕方に足を運びましたので、均一棚はあちこちに隙間が

発生していて、それなりにお客さんが多かったのだなということがわかり

ました。

 せっかくのセールだからふだんには、なかなか手が出ないセットものは

どうだろうと思ったのですが、本日は予算ワンコインでありました。

本日に見たセットものは、矢田挿雲の「江戸から東京へ」でありました。

江戸から東京へ(全9巻セット)

江戸から東京へ(全9巻セット)

 

 店にあったのは、これの箱入り元版でありまして、それこそ文庫本よりも

安い値段でならんでいる上に、割引セールですから、必要としている人には

願ってもないことですが、この店に足を運ぶ人で、これを必要としている人は

いるでしょうか。ということで本日はこれは見送りです。

 本日に買ったのは、文庫本一冊。

 2012年1月に自室火災で亡くなったライターのコラム集。サブカル系の

ライターで、当方は亡くなった時に、そういう人がいたことを知りました。

どういうコラムを書いていたのだろうと思っていたら、河出文庫から何冊か

でて、その解説を小泉今日子さんが書いていたので、これは気になるなと

思っていて、それから6年ほど経過しました。

 本日に入手の一冊は「ポップ・カルチュアー・コラム」シリーズ三冊目で

元版は2008年に「白夜書房」から刊行となっています。

 川勝さんがコラムを発表していたメディアは、当方の目に届かないところ

のもので、まったく読んだ文章はありませんでした。最近になってやっと認識

するようになった人について、今から10年ほど前に書かれている文章を読ん

で、なるほどなと思いながら本日読んだものの紹介。文章は2006年に発表の

ものらしい。

「『これはいい、ひょっとして ひょっとするかも』とは、エゴ・ラッピンのファー

ストアルバム『ブルースピーカ』(98)のオビに寄せた山本精一氏の文章で

ある。・・・エゴ・ラッピンの音楽的な進化と深化に関しては心配せずとも、やり

たい音楽をやりたいようにやってずっと音楽で食べていけるかどうか?

いい音楽が必ずしも売れる音楽とならない現実を乗り越えてきた/間近に

見てきた上での、情熱と冷静のあいだの発言と推測する。」

 エゴ・ラッピンは、見ていたTV連続ドラマの主題歌を歌っていたチームで

あったということをずっとあとになって知りました。ドラマの主人公を演じた

役者がこのチームのファンということで、彼らがテーマを担当するようになっ

た。もちろんほとんど知られていないときでありまして、それだけにこの役者

のセンスはたいしたもんと思います。この役者は永瀬正敏さんで、ちょうど

この作品の時には、小泉今日子さんと結婚をしていたときか。

永瀬さんと小泉さんがエゴ・ラッピンのことを話題にしていたかどうかは、

わかりませんが、川勝さんも含めて、なかなか興味深いことであります。

 数年前にNHKトットテレビ」で、笠置シズ子に扮して歌っていたのは、エゴ

ラッピンの中納さんでありました。


EGO-WRAPPIN'『くちばしにチェリー』