本日にお付き合いでブックオフをのぞくことになりましたが、そこで目に
入ってきた一冊であります。当方の趣味とはまったく違うのですが、こういう本
がでていたということは、記憶しておかなくてはです。この本を書かれた人は
超過疎地を起こすためには、今でもこれしか方法はなかったと思っているこ
とでありましょう。それこそ、今となってはとんでも本でありますが、これがでた
時代には、この本をもって地域への情報宣伝がなされたのでしょう。
あっちこちつっこみどころ満載の本でありまして、多少の心配はあるが、それ
以上に多くの利益を立地自治体にもたらすという内容です。立地自治体の首長
はさらに発電機の増設を熱烈に希望していて、国のリーダーシップに期待してい
るとあります。
立地自治体の首長の一人は、「わずかな反対の人たちのなかで、さらに半分
以上は町民以外の外部の人です。民主主義の世の中ですから、全員賛成や全員
反対はありえない。全面講和を待つわけにはいきません。しかし、いけないのは、
新聞やテレビなどマスコミが少数だが声のでかい反対派の動きを大きく取り上げ
ることです。マスコミも公平に正しく報道してほしい。」とコメントを寄せています。
こんなに発電コストが安価で、安全運転に徹していて、地域に大きな利益をも
たらす原発のあり方を正しく伝えてもらいたいということなのでしょう。
この本がでた2001年頃であれば、そうかもねと思ったかもです。
もちろんそれから10年ほどで、日本人の認識は大きくかわるのでありますが、
それでも日本の経済戦略の大きな柱として原発輸出は、生き続けたのでありま
すからして、今でも国内で「原発の増設」で地域起こしをと考える人たちがいた
としても不思議ではないか。
それこそ日本ディストピア計画でありましょうね。