相変わらずのスローペースで小説を読んでいます。もうとっくに読み終わって
いてもいいはずなのに、まったくとほほなことであります。
そんな一冊、乙川優三郎さんの「二十五年後の読書」を読んでいましたら、主人
公の女性がハワイへの格安旅行にいくことになり、そのときに気分をかえて高級な
別なホテルのバーに足を踏み入れた時の話です。
「近くの高層ホテルのバーを覗くと、こちらはまったく都会の雰囲気であった。赤と
黒を基調にした家具と証明でゴージャスに見せる内装は間違えば銀座のクラブだ
が、なにより酒が違った。なんと百種類ものラムが並んでいるのだった。・・・さすが、
百種類もあると見かけないものがある。ラム酒の品評会ね、と響子も見入った。」
ラム酒というのは百種類もあるのかと思ったのが、ここを読んだ時の感想で、そう
いえば、日本の焼酎だって芋なりそばなり、麦でもそれぞれで百くらいの醸造元が
あるだろうなと思ったりです。
そんなことを思いながら、図書館で本の背表紙を見ていたら、次のタイトルが目
に入りました。
こんな機会でもなければ、ラム酒についての本を読むこともないかと思い、借り
ることにしました。当方は、ラム酒と聞いてもサトウキビを原材料にするとか、
キューバやドミニカ、プエルトリコあたりで作られているくらいしか知らないのでし
た。
当方のところはアルコールといえば料理酒くらいしかストックしていないのです
が、例外的にラム酒だけはレーズンを漬けるために、ほぼ切らすことなく在庫して
います。
サトウキビから酒をつくるといえば、日本国内でも焼酎がつくられているのです
が、ラム酒とサトウキビ焼酎は、ほとんど姉妹みないなものでありますね。