生きていたら誕生日でお祝いされ、死んだら命日で思い出されるであります。
昨日は、まったく意識をしていなかったのでありますが、後藤明生さんの誕生日で
ありました。昨日にブログを記して更新してから、誕生日が4月4日であると知りまし
た。
生まれたのは1932年でありますので、健在でありましたら86歳でありますか。
最近に刊行された「引揚げ三部作」の刊行日は4月4日となっているとのことです。
引揚小説三部作: 「夢かたり」「行き帰り」「嘘のような日常』」
- 作者: 後藤明生
- 出版社/メーカー: つかだま書房
- 発売日: 2018/04/02
- メディア: 単行本
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人がたくさんいたからでありますね。それは樺太であったり、満州であったのですが、
そうでなくとも、周りに住んでいる大人たちは、東京などのことを内地といっていま
したからね。当方が子どものころの話でありますから、周りに住んでいる人たちも、
せいぜいが50年前くらいに、どこか北海道ではないところから移り住んできた人であ
りまして、移住した一世の世代にとっては、北海道は外地という意識であったので
しょう。
大戦が終わった後、分裂国家にもならなかったおかげで、外地から内地へと脱出する
必要も、生まれた地を幻の故郷と思うこともなしでありました。
ちょっと違ったスイッチが入っていたら、当方も古山高麗雄さんとか、後藤明生さん
と同じような環境におかれたかもしれないなと思うことです。
話を後藤明生さんに戻しますと、亡くなったのは1999年8月2日だそうで、2012年に
刊行された「この人を見よ」の刊行日は8月2日となっているとのことで、なるほど
本を手にして確認してみましたら、そうなっていました。
後藤明生さんの誕生日から命日までに、まずは「壁の中」を読んでしまうようにし
なくてはいけないですね。あとは引揚小説三部作の「夢かたり」があるので、これも
いけないかな。
- 作者: 後藤明生,多和田葉子,坪内祐三
- 出版社/メーカー: つかだま書房
- 発売日: 2017/12/24
- メディア: 単行本
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