残り少なくなり

 今年もあと10日を切りましたですね。ここにきて平成最後の云々ということが

聞かれますが、こちらのほうはあまりぴんとこないことであります。そういえば、

昭和の終わり頃に、ワープロの専用機を購入したのでありますが、あの機械は、

平成という言葉を覚えてもらうのに、ひどく苦労したことを思いだしました。

 本日の新聞には、運転免許証の期限を当分は西暦一本にしようとして、意見

を募集したら、元号と西暦を併記せよという意見が圧倒的に多かったとのことで、

当面は併記となるとのことです。なるほど、だまっていたら西暦のほうがわかり

よいので、それにのみ込まれてしまうということで、それに反対する勢力がこうし

パブリックコメントで意見をいっているのでありますか。

 ちなみに今年に更新した当方の運転免許証は平成35年まで有効とありまし

た。平成35年という年は、次の元号では何年になるのでしょう。

 あれこれと用事があって、外にでたのを機に行きつけの本屋を訪れました。

ちくま文庫に気になるものがあって、それを確保のためであります。この本屋に

ちくま文庫は各一冊しかはいらないのでありますが、本日にいってみましたら、

いまだ一冊も売れていないようで、これはお気の毒なことです。

 買ったのは、これです。

音楽放浪記 日本之巻 (ちくま文庫)

音楽放浪記 日本之巻 (ちくま文庫)

 

  ほとんどクラシック音楽は聞かないのでありますが、それについての本を読むの

は嫌いではありません。日本の音楽では、片山さんがラジオで担当されている番組

で聴くくらいなものです。なんといっても片山さんの語りが面白いからでありまして、

語りの面白さにひかれて、この本を買うことになりです。

 この文庫本は、短い文章で読みやすそうなのですが、目次をみましたら、

「信時楽派が存在する」という20ページくらいの文章がありました。信時潔さんに

ついての文章はあまり目にすることができないので、まずはこれから読むことにで

す。

「信時は、古武士のように質実剛健な作風をすでに示していたものの、作品数も、

くなければ、山田ほどに有名な曲もなかった。

 それなのに、なぜ『山田・信時時代』か。おそらく信時が、すでに大正半ばから、

上野の東京音楽学校を背負って立ち、日本の将来の音楽文化を設計する人物と

目されていたからだろう。」

 なるほどですね。