図書館の本

 本日は午前に散歩にでて、午後は予定があって夕方まで外出とな

りましたからして、ほとんど本を読むことができずでありました。これは

しょうがなしか、夜になって「ぼくの伯父さん 長谷川四郎物語」を

読むことになりです。ちょっとペースが遅いぞと、自分に檄を入れます。

 読まなくてはいけない本があるときに限って、図書館へといくと本を

見つけたりです。昨日に立ち寄った図書館の新刊棚のところに、どこか

で手にすることができないかと思っていた本を、何冊か見つけて借りだ

すことができました。

 まずは、それを話題にです。

彼方の本 (単行本)

彼方の本 (単行本)

 

  図書館にある本は、カバーを外して本体をラミネートで覆って保護しています。

いつもはカバーの上からラミネートなのにと思っていましたら、本の後ろのとこに

ポケットを設けて、そこに外したカバーをおさめていました。どうしてかなと思った

ら、カバーの背面に「彼方の本」で取り上げられた自らの装幀本のリストが掲載

されているのでした。

 装幀デザイナーの間村さんは、1954年生まれで大学は京都、学生時代のこと

を書いた文章には、当方がなじんだ風景がでてきまして、間村さんの装幀本より

もこちらのほうがなじみがあるかな。

今出川通りには前述の吉岡書店をはじめ、何軒もの古本屋があった。河原町

今出川の善書堂など毎日のように覗いたものだが、何をかったのかはあまり

記憶がない。銀閣寺道の手前にあった古本屋の高い書棚の上に、澁澤龍彦

マルキ・ド・サド選集別巻 サド侯爵の生涯』を発見した時の嬉しさを覚えて

いるくらいのものだ。それも、いまは手許にない。」

 吉岡書店はいまも健在であるようです。善書堂は、惜しまれて数年前に閉店

しました。銀閣寺道手前の古本屋というのどこだろう。これはあまりぴんとこな

いことです。当方が歩いていた時代になくて、間村さんの時代にあったというの

は考えにくいので、これはどこのことかな。銀林堂という書店があって、そこが

銀閣寺道手前といってもおかしくないところですが、ここは古本は置いていた

ろうかな。あの店は、天井に近いところまで書棚があって、その上のほうに高額

の本が置かれていたのだよな。とにかく、いつの時代にも悪い人はいて、高い

本というのは、そうした人たちに狙われることになりましたからね。