本日の新聞には合唱組曲「チコタン」で知られる蓬莱泰三さんが
亡くなったことが報じられていました。今月5日に亡くなっていて、
昨日に外部に知らされたもののようです。蓬莱泰三さんは「中学生
日記」シリーズの作家でもあったようですが、当方はこちらのほうは
ほとんど見ておりませんので、蓬莱泰三さんと聞きますと「チコタン」
のことを思い浮かべます。
いまから、もう30年近くも前のこと、豚児たちが通っていた学校に
は合唱指導に熱心な先生がいて、豚児の一人がその先生が顧問を
つとめる合唱部に所属したことから、ずいぶんと児童合唱曲には
詳しくなりました。
年に一度の発表会のためには、富山出身の岩河三郎の組曲
「祭りと子ども」とか「海の風景」、湯山昭の組曲「鮎の歌」などに
取り組んでいました。この熱心な先生のおかげで、合唱部は道大会
で優秀賞とか全国規模の大会にもでて、大変貴重な体験をすること
ができました。
その合唱指導の先生(音楽専科)が、学芸会の小学4年生かの
学年全体の出し物のために練習を重ねたのが「チコタン」でありま
した。この曲は、ひどくつらい内容でありまして、子どもたちが長い
曲を一生懸命に歌ったということもあって、曲が終わった時には、
会場の体育館に詰めていた親たちは、みな涙を抑えることができ
ませんでした。
1929年に兵庫県生まれた蓬莱泰三さんは、なんとなく足立巻一
さんなどとつながっていても不思議でない感じがして、勝手にノアが
似合う人と思っています。