二日続けて

 二日続けてとは、昨日と今朝と新聞朝刊一面の「折々のことば」で同じ本

から話題が取られているのですね。昨日の一回目のときに最後の行に本の

紹介があって、そこに「中井正一評論集」(長田弘編)からとあって、どうして

編集の長田弘さんの名前も記されているのかと思いましたら、それが本日

につながっていました。

中井正一評論集 (岩波文庫)

中井正一評論集 (岩波文庫)

 

 さっぱり読むことができていないのに、好きな本 であります。これの編集が

長田弘さんというのは、よろしいことですが、そのことについては、以前もぐだ

ぐだと書いたことがありました。

 今回の「折々のことば」で鷲田清一さんが紹介している中井さんの文章は、

どこの一節なのだろうかと、文庫本を手にとってなかをぱらぱらとめくっている

のですが、これをやっとこさ発見であります。文庫の後ろのほうにおかれた

「二十世紀の頂における図書館の意味」という文章にありました。

 中井正一さんは1952年に亡くなっていますので、その文章は青空文庫

読むことができるようです。鷲田さんは、ここから「話せばわかる」に続くくだり

を引用しています。

中井正一 二十世紀の頂における図書館の意味

 これを受けて、本日は長田弘さんの解説からでありますが、これもまた見事

に昨日を受けて、それに添えているのでありました。まったく連句のような

二日間のコラムです。