私もバラ族かな

 10月も本日までとなりですが、暗くなるのが早くなって、朝夕はストーブ

が欲しくなっています。それでも今年は、いまのところ例年よりも温かい

ようでありまして、北海道内の主な平地の観測地点では、いまだ初雪は見ら

れていないとのことです。

 本日の朝の最低気温は4.6度でありまして、これならまだ屋外に鉢物を出し

ておいても大丈夫です。地植えしてあるバラ(英国のデビッド・オースティン

作出の「ムンステッド・ウッド」、時期はずれに状態の良くないものを半額

で購入です。)が小さな花をつけました。気温は低いし、木の状態もよろし

くないのに、けなげなこととバラ族の当方は写真をぱちりです。

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 ひどくひょろひょろとしているのに、よくぞ咲いてくれたことと、うれしくなり

ましたです。

「たった一株の痩せた薔薇 然もたった一輪咲いた紅い薔薇の花が、一夜のうちに

盗まれてしまった。・・・・

 たとへ一莖の薔薇の花であっても、折角可愛らしく咲き開いた花には、朝夕水を

かけてやるだけの奥床しい心掛けがなくてはいけない。それをまた盗み取るなんて

ことは、動物や植物を愛護しないばかりではなく、愛校心にもとるものであると極

めつけた。」

 引用したのは上林暁「薔薇盗人」の冒頭の部分をつまんでつなぎあわせました。

わが家の「ムンステッド・ウッド」の佇まいにちょっと似ていましたので、いただ

きました。

聖ヨハネ病院にて・大懺悔 (講談社文芸文庫)

聖ヨハネ病院にて・大懺悔 (講談社文芸文庫)

 

  

上林暁全集〈第1巻〉小説(1)

上林暁全集〈第1巻〉小説(1)

 

 本日にバラ族と記しましたのは、その昔に「薔薇族」という雑誌があったことを

思い出したからであります。この「薔薇族」は、なかなか手をだしにくいもので

ありましたが、何十年も昔のことですからね。

 ここのところ三橋順子さんの著作を手にしたりしたこともあって、いつか読みま

しょうと思って安価で購入してあった「夏の約束」を読み始めています。

そういえば、藤野千夜さんには、当方の好きな編集者が登場するものがありまして、

これもどこかで安価で見つからないかな。

 

夏の約束 (講談社文庫)

夏の約束 (講談社文庫)

 

  

編集ども集まれ!

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