昨日からの雨に、強い風がついて、午前中は散々なお天気でした。
とっても外にでるような気分にはならないことで、月曜のお約束であるパンの
仕込みをしたあとは(自家製天然酵母ですので、じっくり発酵で夕方までねかせ
ます。)、TVでMLBの試合を見ておりました。
そうこうしていましたら、郵便が出版社のPR誌を届けてくれました。本日手に
しましたのは、新潮「波」、岩波「図書」、朝日「一冊の本」であります。ほとんど
が月末に届くようになってしまいました。月がかわってからお待たせといって届く
のは「みすず」だけでありまして、当方には、このくらいがちょうどいいのでありま
すが。
本日は、PR誌のページをぱらぱらとめくり、巻末に掲載の新刊案内をチェック
であります。
岩波「図書」だけは、12月の新刊予定が掲載されていますが、これをみてい
ましたら、そこに岩波らしからぬものがあって、これはどのようなものであるかと
思いました。
12月19日刊行予定なのだそうですが「伊丹十三選集 1 日本人よ !」と
ありました。伊丹十三の選集が岩波からでありますか。編集者のなかに伊丹
さんの熱心なファンがいるのでしょうか。ちなみに、これの編集は松家仁之、
中村好文、池内万平とあります。池内さんは、伊丹さんのご子息ですね、中村
さんは建築家ですが、伊丹さんのファンで記念館の設計をなさったということ
です。作家 松家さんはプロの編集者でありますので、この企画は岩波の
編集者と松家「考える人」さんのコラボでありましょうか。
当方は、ほとんど伊丹さんの著作を讀むことなく来たのですが、伊丹さん
が編集長をされた「モノンクル」という雑誌を購読していたこともありまして、
ちょっと気になる存在でありました。
その昔でありましたら、朝日出版社あたりが洒落た選集を作りそうな感じ
でありましたが、まさか没後21年(命日は12月20日とのこと)となって、岩波
から選集がでるとはね。このような企画が通る出版社は、ほとんどなくなって
いるというのが、この選集が岩波からでた背景でありましょうか。
伊丹さんの著作といえば、何を思い浮かべますか。