続いて駆け足で

 本日からは「家の歴史を書く」を読み継ぐことになりです。 

家(チベ)の歴史を書く (単行本)

家(チベ)の歴史を書く (単行本)

 

  第一章の「生活史を書く」というところは、すでに目を通しておりました。著者

は、この第一章について「興味のない方は飛ばして、先に進んでもらってかまわ

ない。」とあるのですが、お年寄りへの聞き取りをやってみようかと思っている

当方には、とても参考になることでありまして、ここのところを興味をもって読み

ました。

 当方の聞き取り調査は、学術的なことを目的とするものではありませんが、それ

でも「生活史調査をするとき『誰にどこまで話を聞けば十分なのか』について、

明確かつ共通した方針がないこともわかる。得たい情報を得られた時点で『十分』

だと判断できるからだ。」というのを目にしますと、そうなんだと思ったりです。

 昨日に話題にした三橋順子さんの本には、「『赤線』は売春防止法の完全施行

以降、そんなものはまるで存在しなかったかのように扱われ、歴史の中に消えてし

まった。」と書かれています。

法律の施行は1958年4月1日ですから、たった60年前のことですが、今で

は過去の戦争のことはおろか、当方は見聞していて至極あたり前に思えることも、

歴史のヒトコマのようになっているのでありました。

 こりゃいかん、当方の親の世代の話を、すこし聞き取りしておかなくてはとい

うことで計画をねっているのですが、ファミリーヒストリーというよりは、人々

の記憶でありますね。そういうタイミングで、ちょうどうまいこと朴沙羅さんや

三橋さんの本が新刊ででたということになりで、これから学ぶことは多そうで

あります。