波とみすず

 本日の午前に新潮社「波」と「みすず」が届きました。「波」はいつもより遅く、
「みすず」は早くに届きました。
「波」は「優越感具現化カタログ」なるものが同封されていて、これを当方には
まるで縁のないものであります。それにしても「優越感具現化」とはどういうこと
でありましょうか。
「波」に掲載の10月新刊欄に松家仁之さんの新作がありました。

光の犬

光の犬

 今月末に刊行ということですが、これが四作目でありましょうか。当方は、これ
までの三作は読んでおりますので、これも読んで見ることにいたしましょう。
これの紹介文は、次のようになっています。
「北の町に根づいて生きている一族三代の姿を、その傍らで人々を照らす北海道犬
の姿とともに描きだす。」
 「北の町」とありまして、北海道犬とありますからして、これの舞台は北海道な
のかな。「沈むフランシス」も舞台は北海道で、網走にほど近い町を思わせる架空
の町となっていましたが、今回の舞台は、どのような町でありましょう。
土地勘がある町がモデルとなっていたら、いいのにな。 
 松家さんは、登場人物の自家用車(または普段遣いする車)にもこだわりがあり
まして、「火山のふもとで」では設計事務所のスタッフが夏のアトリエで利用する
のはVOLVOでありましたが、「沈むフランシス」の東京から引っ越してきた女性主人
公は、初めての雪国くらしということもあって4WDでは、一番安価な青のSWIFTを
購入するのですね。ちょうどこの作品が発表された頃のSWIFTの広告には、タレント
の杏さんがでていて、これはちょっと違和感を感じたのですが、東京から北海道に
越してきた女性が乗る車としては、SWIFTはありです。
 女性が青いSWIFTを運転しているのを見かけましたら、「沈むフランシス」を思い
だすことであります。
 新作の一族は、どのような車を利用していますかね。犬をのせるとしたら、ワゴン
かな、それともごついRVでありましょうか。