先日に本屋へと行きましたら、今月の文庫新刊が目に入りました。
これは珍しいやと、早速購入です。
- 作者: サローヤン,小川敏子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/08/08
- メディア: 文庫
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当方は晶文社からでた小島信夫訳を購入して持っています。サローヤンは、三浦朱門
訳の「わが名はアラム」ではまって、それからは翻訳を見つけると、欠かさずに購入
していた時期があるのですが、読んでいるかといえば、ほとんど読めていなくてです。
今回の新訳は読む易そうでありますし、一つ一つの章は短いものですから、ぼちぼ
ちと読んでいくことにいたします。
なかを読む進む前に、この本のうしろにおかれているサローヤンの年譜をみてきまし
た。サローヤンは、作品世界から受ける印象と実生活はまったく違うということを、
息子さんが書いた本で暴露(?)していて、息子さんの本を読むことはなかったの
ですが、小説家の家族というのはたいへんであるなと思った記憶があります。
今回、この年譜を見て驚いたのは、一つは次のくだり。
「 1951年 従兄弟と共作でアルメニア民謡に詞をつけた『カモナ・マイ・ハウス』
がローズマリー・クルーニーの歌で大ヒット。」
「カモナ・マイ・ハウス」という曲は、その翌年に江利チエミが歌って、日本でも
大ヒットしたとありますが、この曲にサローヤンが関わっていたとは、今日の今日ま
で知りませんでした。これは改めて聞いてみなくてはいけないことで。
本当にいま検索をしてみましたら、サローヤンのクレジットがありましたです。
この曲は、当方が生まれた年にはやったのですが、戦後のいまだ占領軍支配のなごり
が続く頃に、物心ついた当方は、江利チエミの歌で良く耳にしました。
あと、もうひとつこの年譜を見て驚いたのは、サローヤンが結婚と離婚を重ねた
妻のキャロルが、1959年に俳優のウォルター・マッソーと結婚したとありました。
なんと、「おかしな二人」と「がんばれベアーズ」のウォルター・マッソー夫人は、
サローヤン前夫人でありましたか。
キャロルさんは、サローヤンと別れてから映画にでたり、ハーレクイン小説を発表
したりしたということがわかりました。もちろんアラム・サローヤンの母親でもあり
ます。英語版のwikiがありました。https://en.wikipedia.org/wiki/Carol_Grace