さびしき人 三木清さんは1945年9月26日に、豊多摩刑務所で亡くなるのですが、
敗戦となった段階で、真っ先に救うべきであったのは三木清さんであったという声が
あがっていたように思います。(羽仁五郎さんが書いた物のなかで見たのではなかっ
たでしょうか。)
あと数か月獄中で耐えることができましたら、三木清さんは自由の身となったので
しょうが、わずかその前に亡くなってしまいました。
今月に成立した共謀罪は、その性格が治安維持法とよく似ているといわれています。
友達の友達がすこしお金を融通してくれないかといわれ、よかれと思ってカンパした
り、宿を提供したりしたら、その筋から、あの件で任意で話を聞かせてもらいたいと
いうことになるのでありましょう。
今回の法改正の過程において、権力によってスケープゴートになった三木清さんの
ことを思いだしたことです。
本日にバラ見物にいった町の本屋で、講談社文芸文庫に入っている三木清さんの本
を目にしました。そういえばNHKの番組でも三木清さんの著作を取り上げていました
が、当方はまるで読んだことがないことです。
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